1月10日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題 避難所が新指針によって改善されます!  2024年11月13日に、内閣府防災担当から「自治体向けの避難所に関する取組指針・ガイドラインの改定について」が示されました。具体的には、「令和6年能登半島地震を踏まえた災害対応の在り方について」やスフィア基準等を踏まえて、自治体に対して通知している「避難生活における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」・「避難所運営等避難生活支援のためのガイドライン(チェックリスト)」・「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」を改定したというものです。どのような点が改定され指針やガイドラインに加わり改善されるか紹介してみましょう。まず「トイレの確保・管理」では、“携帯トイレ・簡易トイレ・仮設トイレの備蓄”、“マンホールトイレの整備”、“トイレカー・トイレトレーラーの確保”、“仮設トイレの快適トイレ仕様での調達”、“スフィア基準(20人に1基)等”等が追記され、次に「食事の質の確保」では、“キッチンカー等の活用”、“飲食業協同組合による調理人の派遣”、“セントラルキッチン方式の活用”、“農水省・学会・大学等の推奨メニューやスフィア基準・厚労省のエネルギー摂取目安”等が追記、「生活空間の確保」では、“パーティションや段ボールベッド・エアーベッド等簡易ベッドの備蓄”、“避難所の開設時に設置”、“事前に作成したレイアウト図に沿った避難者の誘導”、“避難所の土足厳禁”、“スフィア基準(3.5㎡の居住スペース)”等が追記、「生活用水の確保」では、“入浴機会や洗濯機会の確保”、“シャワーや仮設風呂の設置のための資機材の備蓄”、“スフィア基準(50人に1つ)”等が追記されています。この10数年間で発生した巨大地震や豪雨災害等の教訓が生かされ、徐々に生活環境の良好な避難所設営、運営がなされるように検討が進んできた結果と言えます。避難所の運営や仮設住宅の確保、維持、復興に向けた手順には、まだまだ課題が多いのが現実ですが、少しずつでも改善が進んでいくことが期待できる、ひとつの事例と言えます。※スフィア基準=災害等によって被災した人の権利とそれを支援する活動の最低基準が定められたもの。
コラム:防災用語 「線上降雪帯」線状降水帯は聞いたことがあると思います。同じ場所、地域に雨を降らせる雲が継続して発生、巨大化し、短時間で相当量の雨をもたらすもので、場所を問わず発生する可能性を秘めている要注意自然現象です。同様に主に日本海側に、集中的に大雪をもたらす現象を「線状降雪帯」と言います。正式名は「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。冬型気圧配置の中で、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込むことで発生するとされています。
★この日に起きた災害や事件、事故 なし

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