1月11日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
ISO26000社会的責任に関する手引き規格紹介!①  少し古い国際規格ですが、内容は決して古くなっておらず、むしろSDGsが叫ばれる昨今、より重要な価値ある規格と言えますので、本欄4回にわたって紹介しようと思います。ISO26000は、2010年に「近年、あらゆる組織の社会的に責任ある行動の必要性及び重要性が国内外でますます高まっている(JIS規格解説文)」こと、「組織は、様々なステークホルダーによるこれまで以上に厳しい監視の下に置かれている(序文)」として、「組織の競争上の優位性」「組織の評判」「労働者若しくは構成員、顧客、依頼主又は利用者を引き付け、とどめておく組織の能力」「従業員のモラル、コミットメント及び生産性の維持」「投資家、所有者、資金寄与者、スポンサー及び金融界の見解」「組織と、会社、政府、メディア、供給者、同業者、顧客及び組織が活動するコミュニティとの関係」に影響を及ぼす、社会的責任に関する組織のパフォーマンスの認識及び現状を向上させるための入門書と位置付けています。JIS規格はISO制定の2年後の2012年に発行されました。タイトルは「社会的責任に関する手引」であり、要求事項を記した規格ではありません。よって一部の企業が自己認証宣言している他は、外部からの認証登録の対象とはなっていません。あくまでもガイドライン性格をもった規格です。今日のところは、まず目次について紹介しましょう。箇条3~箇条7の構成は次の通りです。箇条3は「社会的責任の理解」です。「3.1 組織の社会的責任:歴史的背景」「3.2 社会的責任の最近の動向」「3.3 社会的責任の特徴」「3.4 国家と社会的責任」、箇条4は「社会的責任の原則」です。「4.1 一般」「4.2 説明責任」「4.3 透明性」「4.4 倫理的な行動」「4.5 ステークホルダーの利害の尊重」「4.6 法の支配の尊重」「4.7 国際行動規範の尊重」「4.8 人権の尊重」、箇条5は「社会的責任の認識及びステークホルダーエンゲージメント」です。「5.1 一般」「5.2 社会的責任の認識」「5.3 ステークホルダーの特定及びステークホルダーエンゲージメント」、箇条6は「社会的責任の中核主題に関する手引」です。「6.1 一般」「6.2 組織統治」「6.3 人権」「6.4 労働慣行」「6.5 環境」「6.6 公正な事業慣行」「6.7 消費者課題」「6.8 コミュニティへの参画及びコミュニティの発展」、箇条7は「組織全体に社会的責任を統合するための手引」です。「7.1 一般」「7.2 組織の特性と社会的責任との関係」「7.3 組織の社会的責任の理解」「7.4 組織全体に社会的責任を統合するための実践」「7.5 社会的責任に関するコミュニケーション」「7.6 社会的責任に関する信頼性の向上」「7.7 社会的責任に関する組織の行動及び慣行の確認及び改善」「7.8 社会的責任に関する自主的なイニシアチブ」、そして附属書が3点、添付されています。「附属書A 社会的責任に関する自主的なイニシアチブ及びツールの例」「附属書B 略語」「附属書C 社会的責任に関する追加的なイニシアチブ及びツールの例」です。また文中の各所に「ボックス」が設けられ、補足的な手引又は図解による例示を加えています。
コラム:防災用語 「TOKYO強靭化プロジェクト」東京都が「100年先も安心」を目指して推し進める防災強化の活動。東京都が何に取り組んでいるのかよくわかる、取組み内容を可視化したものと言っても良いでしょう。“風水害への備え”、“地震への備え”、“火山噴火への備え”、“電力・通信等の途絶への備え”、“感染症にも強いまちづくり”について、詳細に示しています。またページ下部には、「フォーラム耐震キャンペーン」や「関東大震災100年出前講座」「マンション防災セミナー」といったイベント情報にも繋がります。
★この日に起きた災害や事件、事故 伊豆大島元町大火(昭和40年)焼失家屋585、青森県三沢大火(昭和41年)焼失家屋282

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