■備えあれば憂いなし-今日の話題 耐震住宅・免震住宅と言えども安心できません! 耐震住宅は、その名も揺れに耐える構造をもった住宅、免震住宅は、揺れを伝えない構造をもった住宅です。一見、これらの構造をもった住宅であれば、それなりの大きさの地震が来ても大丈夫だろうと思いがちです。性能評価を示した書類をもらっているからと何となく安心し、わが家は災害に強いと思ってしまいがちです。これもまた正常性バイアスに陥っているひとつです。2011年東日本大震災時、千葉県浦安市では、美しい街並みの新興住宅地が液状化現象によって、沈んだり傾いたりしました。地盤の変化によってヒビ割れが生じた住宅もあります。市域の8割以上に被害が及んだとされています。それから7年を経た2018年、北海道胆振東部地震でも、それは発生しました。2,900以上の箇所で液状化が見られたといい、特に札幌市清田区の一部では、路面の陥没や沈下によって、2ヘクタールの範囲で約4割の住宅等が、立入危険状態と判定され、まだ新しい住宅であるにも関わらず、住まいを追われた家庭が多く出ました。また、住宅構造が頑固であっても、火災には弱いものです。住宅密集地では、特に防火対策の強化も必要でしょう。今日は、揺れに強いだけでは十分ではないことの認識を再確認するとともに、液状化対策、火災対策について触れたいと思います。❶液状化対策:液状化現象は、土中に水分と砂が多く含まれている場合に、大きく揺さぶられることによって、砂の部分と水分との乖離が進み、地盤が軟弱になる現象です。水が噴き出したり沈下したり、地中にあるモノが路面に飛び出したりします。その対策については、千葉浦安市に所在する「株式会社レフトハウジング」さまのホームページで詳しく説明されていますので、項目だけ引用し紹介したいと思います。【液状化対策】覚えておきたい地盤の液状化を防ぐ8つの方法 | レフトハウジング (left-h.co.jp)、①地盤の転圧を行い、土の密度と強度を高くする、②比較的軽い家を建てる、③抗を支持層まで打ち建物を支える、④建物の重さのバランスを考えて設計する、⑤地盤改良して地盤内の水分量を減らす、⑥地盤改良して地震による地盤の振動を抑え、液状化させにくくする、⑦地震が起きる前にあらかじめ地盤内の水を抜いておく、⑧地中壁を作成して土地を囲い、地盤の揺れを抑制する。の8つがポイントのようです。❷防火対策:こちらも偶然ですが、千葉県浦安市の市のホームページ内に、「防災のてびき」があり、その中に「備えよう!火災対策」が掲載されていますので、引用し紹介したいと思います。備えよう!火災対策 [(準備編)火災を防ぐためには?] |浦安市防災のてびき| (urayasu.lg.jp)、①(普段から)防火対策を、②コンロから離れない、③寝たばこ、ポイ捨ては厳禁、④風が強い日にたき火はしない、⑤マッチやライターで遊ばせない、⑥ストーブまわりを整理、⑦配線まわりはきれいに、がポイントのようです。その続きに備えておくと良いものが掲載されています。 |
コラム:防災用語 「ハルシネーション」直訳では「幻覚」。昨今のDX技術の急激な進展の中で、この言葉は、事実に基づかない情報をAIが生成することを言うようになりました。特に会話型AIチャットGPT等では、質問に対して答えを導き出してくれた情報に対して、どこの情報から引っ張ってきたかわからず、結局真実かどうか不明なままです。つまり幻覚のような情報の可能性があります。ましてやそれをいい様に拡散するリスクも大きくなってきています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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