1月25日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題 災害に強い首都東京形成ビジョンとは?  「災害に強い首都東京形成ビジョン」聞かれたことありますか?このビジョンは、令和2年1月に「首都東京において大規模洪水や首都直下地震等により壊滅的な被害の発生を回避できるよう、ハード・ソフト両面から防災まちづくりを強力に推進するため、国と東京都が一緒になって」立ち上げた「災害に強い首都東京の形成に向けた連絡会議」がとりまとめ策定し、公表した、今後の基本的な考え方、具体的な方策を記したものです。水害や地震に対してこれまで、どのような取組みを行ってきたかを振り返るとともに、今後に向けた具体的な取組方策が、細かく記されています。少し紹介してみましょう。「水害対策」では、①堤防、洪水調節施設等の整備・器用化の推進、②高台まちづくりの推進(線的・面的につながった高台・建物群の創出)、③広域避難等、④住民、企業等の意識啓発が、「地震対策」では、①無接道敷地の解消等による不燃化建替えの促進、②高齢化の進行等に対応した取組、③既成誘導による不燃化の促進、④災害時の活動を円滑化する道路の整備及び閉塞防止の推進、⑤民間事業者による基盤整備事業、住宅整備事業等の実施の誘導、⑥防災性の向上と良質な街並みの維持・形成を両輪とした密集市街地の改善の推進、⑦総合的な地域防災力の向上が、記されています。特に「地震対策」でより詳細な項目としては、「建築物の共同化による無接道敷地の解消」「隣地取得による無接道敷地の解消」「老朽木造住宅等の除去・建替えの支援」「高齢者の住替えの支援」「条例等による防火規制の強化」「防災上重要な道路の整備及び沿道の不燃化」「「無電柱化やブロック塀等の安全確保対策による道路の閉塞防止」「公有地の活用による移転先住宅の確保」「防火防災訓練の推進や新たな水利の確保」「避難場所の確保」等があげられています。そしてしめくくりの「おわりに」では、「発生から概ね100年を迎える関東大震災をはじめとして、幾度となく大災害を乗り越えまちづくりが行われてきた東京において、今後、地球温暖化に伴う水害リスクの高まりなどの新たな課題にも立ち向かう必要があることを踏まえ、まちづくりに“防災”の観点を明確に取り込むこととしたものであり、これは一朝一夕に完結するものではなく、100年先、1000年先をも意識して取り組む必要がある。とし、「このような取組を通じ、首都“東京”の強靭化が図られることとなるが、これは東京だけのためでなく、日本全体、ひいては世界の持続的な発展に大きく貢献することにつながる。また、首都“東京”と同様に、災害リスクが高い地域に多くの人が暮らし、稠密な市街地が形成される東南アジア等の大都市での防災・減災対策にも貢献しうるものである。さらに、我々世代だけでなく、将来の永きにわたる世代に恩恵をもちらすことになる」とまとめています。vision1.pdf (mlit.go.jp)
コラム:防災用語 「防煙マスク」字のごとく、煙を防ぐマスクを言います。火災でひとたび煙が発生すると、有毒であり吸い込むと一瞬で死に至る恐れがあります。それを防ぐために鼻口に当てて、吸い込まないようにします。マスクと言いますが、不織布等でできた感染症対策のマスクと異なり、少し重厚な安価ではないマスクです。一部、客室扉に、いざという時に使ってくださいと、用意しているホテルも見られます。スモーク・ブロックとも言い、一酸化炭素、シアン化水素、塩化水素等を除去するといった効果があります。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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