10月18日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
安否確認訓練行っていますか?  普段、あなたの会社では安否確認訓練を行っていますか。1年に一度、避難訓練や自衛消防訓練は行っているが、安否確認訓練は未実施だという会社も多いのではないでしょうか。また行っているが形式的という会社もあるかも知れません。今日は、実話を加えつつ、有効な安否確認訓練について触れてみたいと思います。安否確認は、災害が発生し被災し、いち早く事業再開しようとする際に、最初にする確認行為です。従業員の安否は、事業の継続に直結するからです。発災当日、遠方に出張中であろうが、荷物を運搬中であろうが、休暇を取っていようが、ひとまずすべての従業員の安否を確認することです。発災時にいきなり確認できるかと言えば、連絡網を用意しているだけでは、全員からの安否を把握するのに時間を要し、確認できない人は飛ばしたまま放置されかねません。各従業員側から能動的に安否を知らせることで、早いタイミングでの全員確認がなし得ます。そのためには、安否確認を任せられた人が、安否を知らせろという指示を全従業員に向けて発信する必要があります。そこで必要なのが、安否確認ツールです。電話は災害時に錯そうしがちなことから、最低限のネットワーク機能でそれができることが重要です。グループLINEといったコミュニケーションツールを普段から使用している会社であれば、そのまま使用するのも良いですし、また多くのアプリ開発会社から、安否確認アプリが出ていますから、それを使用するのも良いと思います。災害時に、その機能を使用してうまく確認が取れるように、普段から鳴らしておくこと、それが安否確認訓練です。最初は、「〇月〇日の〇時ごろに、安否確認を行うべく一斉送信するので、安否返答するように」と、日時指定し、いかに全員から返事を得られるか訓練してみましょう。次の機会では、「何日以内に最終の人から返事が得られるか」目標をもって行ってみましょう。さらに次の機会では、「当日以内に」といった期限の短縮を図ってみましょう。皆が意識して目標以内に全員返事を返してくれるようになったなら、次は、日時を指定せずに抜き打ちで行ってみましょう。それも時間短縮へと進めたいものです。さぁ、そこまで全体の能力が高まったなら、「実際に「国内のどこかで震度5強」が発生したら、指示を発信しなくても返事を返すように」と、実際の地震に連動させることです。震度5強は、昨今どこかしらかで、年に数度発生するようになりました。実安否確認へと発展させるのです。時間問わず、曜日問わず、安否確認が起動できるようになればしめたものです。ある会社では、実際に台風によるレベル4警報が発出された段階で、安否確認を起動し、深夜にも関わらず数時間中に全員から安否の確認が取れ、同時に翌日の出社見合わせや在宅で顧客の安否を確認せよと言った指示をすぐに飛ばすことができたという話が聞かれました。訓練は1日で成らず!日頃からの積み重ねがモノを言うと思います。
コラム:防災用語 「人道援助」人道支援とも言います。人道上の観点から行われる活動を言います。簡単に例えれば、目の前で転んだ人がいれば助け起こしてあげる行為です。場合によっては、資金を提供し、あるいは法律を策定または改正して実施するような援助、支援もあります。一般的に緊急事態や自然災害等で、相手が窮地にある時に国を挙げて行うことがしばしばあります。
★この日に起きた災害や事件、事故
台風第23号(平成16年)死者・行方不明者98、負傷者555、家屋全壊909

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