■備えあれば憂いなし-今日の話題 シリーズ連載:企業の防災・減災に向けた取り組み② 今日は、このシリーズ連載2回目です。紹介するのは、京都に本社を置く「三洋化成工業株式会社」です。「三洋化成グループ統合報告書」として発行されていますが、その中に「労働安全衛生/防災」というページがあります。その後半に「保安防災活動」と題して掲載されています。「[保安防災活動]安全操業を図るため、また事業継続のために、ハード面、ソフト面で対策を講じるとともに、万一異常事態が発生した場合の措置・行動計画を定めて訓練しています。[異常措置訓練、緊急時対応]「地震対策」年間スケジュールに従って地震・火災・漏洩事故など万一の場合を想定した異常措置訓練や、隣接する他社工場や地域の消防隊との合同訓練など地域と連携した訓練などを繰り返し実施しています、特に直近の防災訓練においては、より実践対応力を向上させるため、シナリオを使用しない訓練を実施しています。また、安全教育と生産技術の向上を目的とした安全・技術教育センターを2012年より名古屋工場内に開設しています。当センターには、労働災害の恐ろしさを体感できる装置や現場の生産機器を再現した模擬パイロット設備を併設、原理や理論を学習することができます。[地震対策]1995年の阪神・淡路大震災を契機に、建物や生産整備の耐震補強などを継続実施しています。また、2007年からBCPの策定に取り組んでおり、2011年の東日本大震災で鹿島工場が被災した経験を基にしたBCP訓練や、対応マニュアルなどの見直しも継続的に実施しています。」と記載されています。私は、ここでは、労働災害の恐ろしさを体感できる、シナリオを使用しない訓練、合同訓練などのキーワードがポイントと思います。 |
コラム:防災用語 「再灌流障がい」一度、体内の臓器が虚血状態となり、治療等なんらかの対応で血流回復し、元のように流れ出すことを再灌流といい、その場合、血流が回復したこと自体は良くても、場合によって毒素が形成されて臓器が障害を起こしてしまうことを再灌流による障がい、再灌流障がいと言うようです。クラッシュシンドロームといった方が、馴染みがあるかも知れません。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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