■備えあれば憂いなし-今日の話題 シリーズ連載:企業の防災・減災に向けた取り組み④ 今日のシリーズ連載第4回は、2社紹介しましょう。ひとつは「日本製鉄株式会社」です。防災に関する取り組みについては、同社の「サステナビリティレポート」に掲載されています。同レポート内の「安全・防災への取り組み」の中で「防災への取り組み」として書かれています。「[防災リスク低減に向けた活動]当社の防災推進部では、①発災事案から顕在化したリスクへの対策の横展開による再発防止の徹底 ②工場および工程技術部門のリスクアセスメントによる新たな発災リスクの抽出、およびソフト・ハード対策の実行によるリスク低減と残留リスクの管理 ③上記の適切な実行に関する全所防災担当者による自主モニタリングと本社防災監査(マネジメントヒアリング)による管理状況の把握や必要な是正の実施を、防災リスクの低減に向けた3つの柱として活動しています。当社は、重大防災事故件数ゼロを目標に、製造現場における本質的・根本的な防災改善施策を推進しています。」と、どちらかというと自然災害の被災リスク低減より、労働災害対策の記載ですが、防災監査というキーワードには魅かれました。また、同ページには、具体的取り組みが謳われていますが、その中の1項に、「[❻地震・津波対策の推進および自然災害に対する減災への取り組み]・地震への対策として、①人的被害防止 ②地域影響防止 ③生産対策順での推進、・自然災害9分類(地震・津波・台風・豪雨・洪水・落雷・土砂災害・豪雪・火山噴火)への減災に向けた手順整備、想定訓練、対策検討」がありました。今日の2社目は、愛知に所在する「日本特殊陶業株式会社」です。「統合報告書」の「リスクマネジメント」ページ内に「事業継続マネジメント」の掲載があり、防災への取り組みに触れています。「[防災・減災に関する主な取り組み]全社防災訓練の実施:南海トラフ巨大地震を想定して、国内グループ合同の「全社防災訓練」を実施しています。避難訓練、従業員の安否確認、初期消火活動、施設・設備の被災状況確認等に取り組み、有事の早期復旧に備えています。風水害への対応:近年、気候変動により甚大化する風水害に対しては、事業拠点毎に災害別タイムラインを構築し、地域のハザードマップを毎年定期点検するなど、被害の最小化を図っていきます。」と記載があります。拠点ごとの災害別タイムラインは重要なキーワードです。 |
コラム:防災用語 「砂防法」土砂災害を防ごうとする法律です。「地すべり等防止法」「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」と併せて「砂防三法」と言います。砂防のために開発等を禁止または制限する土地を砂防指定地といいます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
コメント