■備えあれば憂いなし-今日の話題 防災介助士としておススメしたい学習② シリーズ連載今月第2弾の2回目の今日は、前回最後にお伝えした障がい者関連法の紹介と、「応急手当」や「搬送」「ロープワーク」の紹介です。「障害者差別解消法」は、2016年4月に施行された法律で、内閣府のホームページによれば「全ての国民が、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障がいを理由とする差別の解消を推進することを目的」とするとしています。ポイントは2つあり、ひとつは“不当な差別的取扱いの禁止”、もうひとつは“合理的配慮の提供”です。例えば小売事業者は、車いすや筆談用具の用意、段差の解消、災害時の避難支援、等です。「身体障害者補助犬法」は、2002年10月に施行された法律で、不特定多数が利用する施設の管理者は、「その施設を身体障害者が利用する場合、補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の同伴を拒んではならない」というものです。施行されてから年月が経つ法律ですが、さらに優しい社会づくり、災害時の支援が期待されます。「応急手当」「搬送」の仕方、方法は、普段の生活の中では、なかなか学ぶことができないと思います。しかし、災害発災時に向けてぜひ学んでほしいものです。心肺蘇生とAED使用法、腕・足首の固定法、止血法、自分一人での搬送法、ふたりでの搬送法、担架や毛布、椅子の活用法、等です。「ロープワーク」は、キャンプ等アウトドア活動をされる方は馴染みがあり、ご存じかと思いますが、多くの人はなかなか学ぶ機会がないと思います。引っ張って解けず、緩めれば容易に解けるというロープワークは、相当の種類が存在していますが、難しい結び方を知る必要はありません。簡単な結び方ひとつふたつを覚えたいものです。いざという時に、ロープでなくシーツやネクタイ等を繋げたいときに役立ちます。「応急手当」「搬送」「ロープワーク」これらについては、多くの機関や個人が、YouTubeにUPしていますので、空いた時間を活用し、実際に手元に椅子や園芸棒、捨てようとしていたTシャツやネクタイ、ロープ等を用意して、動画を見ながら一緒にやってみると良いです。少しでも慣れることが重要です。 |
コラム:防災用語 「山津波」地震や大雨によって、山腹の斜面等が崩壊し、河川を堰き止めて湖水が形成され、その湖水にさらに雨水が大量に貯まる中で堰が崩れ、その水量が土砂とともに一気に下流に向かって襲い掛かる現象を言います。上流の山腹で大量の雨が降り、または地震が発生して、近くの河川の水量が急激に少なくなった時は要注意です。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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