■備えあれば憂いなし-今日の話題 防災士としておススメしたい学習① 今日から2回連載として「防災士としておススメしたい学習」を組みました。私が防災士として学んだこと、その後の研鑽を含めて、防災・減災のためにどんな点を特に学習すると良いのか、について記したいと思います。第1回の今日、おススメしたい学習のひとつめは、気象の知識です。防災士や企業にお勤めの人で、気象予報士を目指している人もいますが、なかなか難しいですし、専門家になるまでもありません。しかし防災のためには気象の知識は欠かせません。では、どんなことを学んでいったら良いかということですが、先に学校で習う気象学習について、触れてみましょう。まず小学校ですが、3年生では「日向と日陰」4年生では「自然界の水の変化」5年生では「天気の変化」等が学習指導要領にあるようです。その上の中学校ですが、主に2年生で「天気とその変化」をテーマに、前線のことや気圧、天気図と天気の予測等を学ぶようです。さらにその上の高等学校ですと、地学ⅠAでは「エネルギー資源」や「気象とその災害」、地学ⅠBでは「大気の性質と運動」や「海水と陸水」等、地学Ⅱでは「地球の環境」等を学ぶようです。(出典:福地章著「気象の知識と教育」)、従って、今このコーナーを読んでいただいているみなさまは、基本的に学生時代に、気象のイロハぐらいは学んできていると言えますね。しかし、近年は、学校で習った時以上に気候変動が激しく、災害も多いことから、気象のイロハを知っているだけでは十分ではありません。で、次に必要なのが、天気図のさらなる読み方、自ら予測する力でしょうか。なぜなら、気象災害が発生し始めてからの対応では遅いからです。気象現象と災害に繋がる仕組みがわかれば、早く手が打てるものです。台風、線状降水帯、竜巻、高潮、それらにより引き起こされる、強風破壊、冠水、浸水、停電、断水、その背景にある外水氾濫、内水氾濫、気象庁が発表する警報の種別等々です。そうすると、普段から、何を準備しておけばよいか、何を社内や家族で共有しておけばよいか等々も見えてくるでしょう。 |
コラム:防災用語 「落雷火災」読んで字のごとく落雷が原因として発生する火災を言います。通常、雷は電流を流す通り道(避雷針や高木等)を探し、その通り道を通って地面に放電流します。しかし通り道が付近にはない場合、近くのモノに放電して地面に流しますが、その際に熱や火花を発生させることがあり、建物のブレーカーや電子機器類から発火して火災へと繋がるのです。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 有馬温泉池之坊満月城火災(昭和43年)死者30、負傷者44 |
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