11月6日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
地球温暖化は、生態系も変えてしまう!?  地球温暖化は、今年8月から「地球沸騰化」と言われるようになっています。この言葉は、国連本部で使われ始めた用語で、国連事務総長のアントニオ・グテーレス氏が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘を鳴らしました。地球の平均気温は今年最高温を記録し、年々間違いなく上昇しつつあります。今日は、そのような現象が生態系を変えていくという点に、5つのポイントをもって触れてみたいと思います。①海水面上昇:北極や南極等の氷山の融解が進んでいます。これによって海水面が上昇しています。これは世界海洋の塩分濃度を変え、また海流に変化をもたらしています。海水温度も上昇していて、魚類の生活拠点、つまり産地はすでに大きく変わってきています。南海や深いところに生息する魚類が日本沿海で取れるようになり、本来日本沿海で取れていた魚類が遠方に離れていっています。②動・植物の分布変化:生息域が大きく変わりつつあります。冬眠ルーチンが崩れ、食べ物の域の変化で移動し、あるいは生息できずに消滅・絶滅し、熱帯地域の動・植物がこれまでの温暖地域で生息するようになってきました。③農作物への影響:降雨量の変化で、ものすごい雨量と際立つ異常乾燥によって、作物立地が大きく移り変わり、従来最大の産地であったところが衰退し、産地でなかったところが最良立地になってくるという変化もすでに見られます。南の国の果実が緯度を変え、温暖下で育った果実収穫量が減り、甘さも少しずつ失われています。④災害増加:言うまでもなく台風の巨大化、過度な上陸、線状降水帯の頻発、冠水激化です。山火事の一因にもなっています。人も住むところを追われ、貴重な生物も住むところを追われています。獣が民家に近づくのもすでに明らかです。⑤魚類以外の海洋生態系変化:食用とする魚類以外でも海洋に生息する生物もまた、影響を強く受け、サンゴや甲殻類、くじらといった海洋哺乳類も、一定の場所での生息がままならず、絶滅しつつあったり、大きく移動したり、変わってきています。地球各地の美しい姿、豊富な生態系の喪失は、すでに始まっていることを再認識する必要があります。
コラム:防災用語 「自衛消防組織」自衛消防組織とは、一定の規模を超える建物を対象として、消防法に基づいて設置することが求められている企業内における組織体です。ひとつの建物に複数の企業が入っている場合は、それぞれに設置義務があり協働して自衛消防組織を設置することとなっています。役割分担を行い、初期消火、避難誘導、応急救護、通報連絡それぞれの役割を担う担当を決めます。消防計画を策定して普段から火災の予防、火災時の備えをしなければなりません。
★この日に起きた災害や事件、事故
北陸トンネル内列車火災(昭和47年)死者30、負傷者714、中国雲南地震(昭和63年)M7.6、死者700以上、インドサイクロン災害(平成8年)死者848、家屋被害594,000

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