■備えあれば憂いなし-今日の話題 防災最新情報!エレベータの中にある防災用品! 東日本大震災以降、建造された中高層ビルに設置されたエレベータは、災害時の停電等でエレベータが緊急停止し、中に閉じ込められた際、取り急ぎ使用できる防災用品を備蓄しているものがあります。見かけたことがあるでしょうか。取り扱っている企業と、どのようなものが入っているのか、一部サンプリングしてお伝えしようと思います。①株式会社ライオン事務器:「エレベーターチェア」椅子型をしており普段は高齢者等の優先席や荷物置きとして使用、非常時には防災用品が入っていて急ぎ必要なものが入っています。ホームページによれば、10年保存水(500ml)6本、紙コップ10個、LEDランタン1個、トイレシート5枚、アルミブランケット6枚、冷却バンダナ6個、ポケットティッシュ1個、トイレットペーパー1個、非常用クッキー6袋、非常用ホイッスル1個、消臭剤1本、吸盤付クリップ2個です。本チェアは、アルミブランケットによって身を隠した状態で、そのまま簡易トイレに早変わりする点も特徴の一つです。他に「エレベータ防災キャビネット」として、センサーライト1、保存用飲料水5、紙コップ10、簡易トイレ小大各3、ポンチョ1、手回式充電ラジオ1、レスキューシート1、ポケットティッシュ3、予備用乾電池単4。となっていました。チェア型とキャビネット型では、中に入っているものが異なり、必ずしも共通仕様となっていない点は、注意が必要です。②株式会社シコク:EV椅子。こちらは、普段は椅子使いで、中身は、トイレ用品だけのもの、備蓄品Aセット(ケミカルライト、非常用食料、非常用飲料水、救急用品、ホイッスル)が入っており、このAセットに多電式多機能ラジオを加えたBセットがあります。③コクヨ株式会社:手回し充電ライト1、非常用飲料水10、非常用食料10、袋式トイレ10、ポンチョ1、アルミブランケット2、救助笛1、救急用品1セット、ケミカルライト2、プラスチック扇子2、ポケットティッシュ5です。扇子が入っているのは特長的です。一部の企業によるエレベータ内防災用品を紹介しましたが、他にもいろいろあるようです。あくまでも私見ですが、将来、ぜひどのエレベータにも設置が義務化され、内容が標準化され、定員に応じて数量が規定されるような、そのような対象物になると良いと思っています。一部の県では、昇降機所有管理者向けに設置を呼び掛けている事例も見られます。 |
コラム:防災用語 「想定外」想定していなかった事象や事態のこと。東日本大震災の時に、主に福島原子力発電所の事故でこの言葉が多く使われ、それからは、防災・減災に向けていかに起こり得る事象や事態を想定するかが叫ばれるようになりました。リスクを想定する、危険源を想定する、どのような事態が起こり得るか想定する、詳細にさまざまな観点から想定出来得るかが、防災に直接繋がってきます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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