■備えあれば憂いなし-今日の話題 マンホールトイレを知っていますか? そもそもマンホールがトイレになるってこと、ご存じでしょうか。もっともすべてのマンホールがトイレにできる訳ではありませんが、下水配管に繋がるマンホールは、大規模災害時にトイレとして活用できる場合があります。一部の市区町村では、あらかじめその事態を想定して、避難場所にも指定している公園や、指定避難所、主要駅周辺、大規模マンション群等に、「緊急時用マンホールトイレ」と名付け、その表示や立て看板等を設置して、それがわかるようにもしています。大規模災害時には、停電や断水が同時に発生し、それも長時間に及ぶことから、自宅や公共施設のトイレは、基本的に使用できなくなります。そのことから、あらかじめ指名されている担当者によって、当該マンホールごとに、その安全性や配管の損傷有無を確認した上で、テント型の囲いをマンホール上部に設営し、什器を設置した上で、使用開始を呼び掛けることとなります。マンホールトイレの設営、使用開始に至るまでは、数時間、場合によっては数日かかることがあるために、それまでは携帯トイレや簡易トイレにて凌がなければなりませんが、マンホールトイレが使用できるようになれば、一気にトイレ問題は解消できるようになるでしょう。衛生管理や、汚さないための利用者相互の協力は必要ですが、それでも気兼ねなくトイレが使用できることは、被災した環境下では、何事にも代えがたいと思われます。トイレを我慢することは、水分の摂取も控えてしまい、それによって血液循環に支障をきたし、循環器系疾患の発症、ともすれば血栓や梗塞によって死亡してしまう災害関連死に繋がりかねませんから、災害関連死を最小にとどめるためにも、トイレ対策は必須です。このような準備が行政ごとに進んでいること、あなたの会社や住まいの近くにも、トイレ設営できるマンホールがあるかも知れないこと、このようなことを知って、ちょっと調べてみるのも良いでしょう。大規模災害でも死なないで生き延びる知恵は多様にあるものです。 |
コラム:防災用語 「偏西風」偏西風は貿易風とも言われ、太平洋の熱帯域情報で西から東へと吹く風です。勢いが強いと直線的に東に向かって吹きますが、弱いと蛇行しながら東に向かって吹きます。この蛇行形状の中で、インド洋付近の西方に留まっていた温かい海水が、東方へ移動して、永く停滞する現象がエルニーニョ現象です。台風の巨大化、日本上陸、高温化によるさまざまな影響等を及ぼします。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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