■備えあれば憂いなし-今日の話題 いまどき学校の防災学習! 令和2年、文部科学省は「学校における防災教育の取組 教職課程・教員研修における防災教育」と題した資料を発布しています。この資料には、「学校における防災教育の取組」として、❶学校安全の意義、安全教育の目標、❷学習指導要領における防災教育の充実(例)、❸防災を含む安全に関する教科等横断的な教育内容の例、❹防災訓練等(避難訓練を含む)を実施した学校(平成30年度実績)、❺学校安全の指導における教育活動の時間/災害安全(平成30年度実績)、❻学校における安全教育により育成を目指す資質・能力、❼防災教育の実践例、が、「教職課程・教員研修における防災教育」として、❶教員養成に関する近年の政策動向について、❷岩手大学教育学部における実施例、❸文部科学省が主催する学校安全に関する研修、❹教職員のための学校安全e-ラーニング、について記されています。そして安全教育の目標では、発達の段階に応じた安全教育の目標が示され、小学校では「安全に行動することの大切さや、生活安全、交通安全、災害安全に関する様々な危険の要因や事故等の防災について理解し、周りの安全にも配慮することができるようにする。また、簡単な応急手当が」を目標に、中学校では「地域の安全上の課題を踏まえ、交通事故や犯罪等の実情、災害発生のメカニズムの基礎や様々な地域の災害事例、日常の備えや災害時の助け合いの大切さを理解し、地域の安全にも貢献できるようにする。また、心肺蘇生法等の」を目標に、高等学校では「安全で安心な社会づくりの意義や、地域の自然環境の特色と自然災害の種類、過去に生じた規模や頻度等、地域社会の一因としての自らの責任ある行動や地域の安全活動への積極的な参加等、安全で安心な社会づくりに貢献」を目標にしています。具体的には、社会科で“くらしを支える情報(緊急地震速報)” についてや、理科で“流れる水の働き”を、学級活動では“登下校中の安全(地震が発生したら)”を、また“地域防災マップをつくろう”等が組まれています。少しづつながら、段階別に目標達成すべく防災教育は着実に前進しているようです。 |
コラム:防災用語 「爆傷」爆傷とは、爆発損傷を略した用語です。一般的にはテロ対策等の場面で、爆弾等の破裂による人体損傷事案で使用されるようですが、一般にもガス爆発、引火性溶剤爆発等もあります。簡易ガスボンベの使用法の誤りで爆発する事故や、多くのスプレー缶のガス抜き中爆発する事故が発生しています。爆発による風圧でのケガ、破裂缶の金属片によるケガ、破壊された周辺設備・建屋等が吹き飛ばされることによるケガ、発火・発煙による火傷・窒息があり得ます。少なくとも簡易ガスボンベやスプレー缶はそのような事象を起こすリスクを知っておきたいものです。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 安政東海地震(嘉永7年)M8.4、死者約600、家屋倒壊・焼失約8,900 |
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