12月6日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
地球平均気温が上がり続けるとどうなる?!  地球温暖化対策は、今や必須であり、ひとりひとりまたはひとつひとつの企業、行政の努力を積み重ねて、なんとかこれ以上に平均気温を上昇させない工夫をしていかなければなりません。すでに待ったなしの状態で、一部の専門家は、現状の努力を継続したとしても、過去に戻ることなく平均温度は上がり続けるだろうと警鐘を鳴らしています。では、このまま気温が上がり続けると、どうなるのでしょうか。公益財団法人世界自然保護基金ジャパンのホームページでは、「地球温暖化が進むとどうなるか」について、わかりやすく紹介しています。①暑熱や洪水など異常気象による被害増加、②サンゴ礁や北極の海氷などのシステムリスク、マラリアなど熱帯感染症の拡大、③作物生産高が地域的に減少、④利用可能な水の減少、⑤広い範囲での生物多様性損失、⑥大規模に氷床消失、海面水位上昇、⑦多くの種絶滅、食料生産が危機に、と言っています。すでにこの中にはもうまぎれもなくニューノーマルになってきている事象もあります。決してこれからの問題ではなくなってきています。例えば、世界各地で山火事が発生し、ある国は国土の大半が海中に沈み、ある地域は干ばつで食料生産が滞っています。日本においても、農産物や果実、魚類はこれまでの産地が高緯度に移りつつあり、南の国のものが普通に、温暖であった我が国で収穫されるようになってきています。少し前(2014年)の時点ですが、環境省が報告した「2100年末に予測される日本への影響予測」がありますので見てみましょう。1981-2000年との比較で表されています。その報告によれば、気温は3.5~6.4℃上昇、降水量は9~16%増加、海面は60~63cm上昇、洪水は年被害額で3倍程度に拡大、砂浜は83~85%消失、干潟は12%消失、河川流量は1.1~1.2倍に増加、水質はクロロフィルaの増加で悪化、ハイマツは生育可能な地域が消失し今の7%に、ブナは生育可能地域が今の10~53%に減少、コメは品質低下リスク増大、温州みかんは作付適地がなくなる、タンカンは作付適地が13~34%に増加、熱中症は死者、救急搬送者数が2倍以上に、ヒトスジシマカは分布域が国土の75~96%に拡大、と記されています。ちなみに2100年予測で、夏日日数について、東日本太平洋側(参考都市:東京)は、当時49日が、2100年には105日になると予測していましたが、2023年ですでに140日となり、予測した2014年のわずか9年後で、予測日数を大きく上回ってしまいました。気温上昇が続くとどうなるかについて、かなり現実的な方向であり、さらに早まることを考えていかなければならないと思われます。
コラム:防災用語 「マンダラチャート法」別名「マンダラート法」とも言います。統計的手法であるQC道具のひとつ「連関図法」の関連技法で、曼荼羅模様のような9×9のマスの中央に、成りたい姿や達成したい成果を特定させて、そのために何をすべきか、具体的なテーマを分解していき、最終的に残り80マスを埋め、ひとつひとつ潰していくことで、中央の達成に向かわせるという手法です。二刀流と称され結果を出している大谷翔平選手が学生時代に、ドラフトで8球団から1位指名を受けることを中心に書いて達成に向け努力した手法としても有名になりました。
★この日に起きた災害や事件、事故
蒲原沢土石流災害(新潟長野県境・平成8年)死者14、負傷者9

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