2月13日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
感染対策、過去の話しになっていませんか?&コロナ禍で設置したアクリル板、どうしていますか?  今日は、ふたつのテーマについて記してみたいと思います。ひとつは「感染対策について過去のことになってしまっていませんか」ということと、もうひとつは「コロナ禍で設置したアクリル板、その後どうしていますか」ということです。まずひとつめから。2020年年初から始まった新型コロナウイルス感染症。すでに4年前のこととなりました。クルーズ船での感染拡大に始まり、国内各地に広がって、3月には志村けんさんが亡くなって大きなショックを受けるとともに、4月には最初の緊急事態宣言が発令され、その後、第2波、第3波と続く過程で、死亡者も急増、国民すべてに対して徹底した感染対策が求められました。それから4年、昨年5月には新型コロナウイルス感染症は5類に分類変更され、伴って感染対策も、ほぼ個人の自由になってきています。インフルエンザが急激に拡大している中でも、コロナ以上に怖いものはないというか、感染対策は、多くの人々が緩和している昨今です。マスクの着用はともかく、手洗い、手指消毒、うがい等はどうなのでしょう。マスク着用の緩和とともに、これらも緩和していないでしょうか。手洗い、手指消毒、うがい等は、もともとコロナ禍のみならず、最低限の衛生管理、エチケットのひとつです。手洗い、手指消毒、うがい等は、食中毒予防に直接的に繋がります。また、持病、特に消化器系の疾患を有している人は、重要な未病対策です。もうひとつのテーマです。コロナ禍では、あらゆる飲食店で、対面飛沫が飛ばないようにと、テーブルというテーブルに、アクリル板が設置されました。ファミリーレストランでも、居酒屋でも、スーパーのフードコートでも、企業の社員食堂やデスクにまでも、アクリル板が設置されたものです。一部は現在に至っても、外さずに設置したままで営業継続しているところもありますが、多くの店舗では、撤去しているようです。やはり人と人の会話、親密さを保つには、アクリル板はないにこしたことはありません。さて、撤去したアクリル板は、どこにいったのでしょう。廃棄処分をした店舗、また使うかも知れないからと保管している店舗、いろいろと思います。ひとつ注意したいのは、保管している場合の保管場所です。緊急時備品として扱うと思われますが、水や食料品といった防災備蓄品置き場にとりあえず入れ込んでいませんか?問題は、水や食料品といった備蓄品を奥に追いやって、取り出しにくくさせていないかということです。また、置き場がないからと、取り急ぎ階段や、その踊り場に置いていませんか?災害時は、階段は、避難経路となります。過去の火災では、階段やその踊り場に置いた荷物が邪魔をして、ドアを塞いだり、開けづらくしたり、避難しにくくさせたりして、多くの犠牲者を出したケースが少なくありません。緊急時を想定した上での保管方法が期待されます。
コラム:防災用語 「オープンクラック」一般的には、指輪やリング等で一部に隙間を作った形状を指すようですが、防災の観点で使われるのは、道路や山肌の斜面、積雪にできた亀裂を指すことがあります。生じたわずかな亀裂が、一気に崩壊に繋がる恐れもあり、積雪下では雪崩に至る可能性もあります。オープンクラックに気づくことが防災に繋がります。
★この日に起きた災害や事件、事故
銀座松屋百貨店火災(昭和39年)負傷者24、福島県沖地震(令和3年)M7.3、負傷者185、家屋全壊20、半壊33

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