■備えあれば憂いなし-今日の話題 家庭にも消火器の準備を! みなさんのご家庭には、火災発生時の初期消火に向けた消火器は備え付けていますか?火災警報器は、すでに消防法によって設置を義務付けられていますが、消火器の設置はまだ義務付けられていないので、置いていないからといって違法ではありません。しかし、今日は防災・減災の観点から、家庭での消火器の設置について触れてみたいと思います。冬期は、空気が乾燥し、また暖房器具を使う時期ですから火災が発生しやすく、立地やその時の気象条件によっては、火勢が増しすぐに延焼してしまいます。火災発生直後に火を消し止めることが大事になります。ただし水やふとんを被せるといった消火方法は、方法を誤ると火勢を強めるだけとなり、火傷の恐れもあって危険です。よって消火器の準備が最も重要となります。少し古い情報ではありますが、東京消防庁管内のデータでは、全火災件数の4分の3にあたる件数が、初期消火に成功していると言います。そのくらい成果を上げる必需品と言えます。さて、消火器はいろいろな種類がありますが、家庭においては「住宅用消火器」を購入し置いておくこととなります。ホームセンターで購入することができます。住宅用消火器は、てんぷら油に火がついた時やストーブの灯油に火が燃え広がった場合、電気のショート等による場合のいずれの火災にも使用できます。なお、使用期限が表示されていることも知っておきましょう。期限が来たなら買い替えることです。(業者を名乗って消火器を高額で売る悪徳訪問販売が見られるので、購入するならホームセンターへ、購入済みなら期限内の消火器を準備済みであることを言いましょう)。どこへ置くかについては、間取りにもよりますが、まずは台所周辺です。うっかり倒してしまわないところに置きましょう。複数階の家では、各階の廊下中央あたりにも置きたいものです。買い替え等で不要になった消火器は、新規購入または買い替え購入した販売店に相談するとよいでしょう。詳しくは、「日本消火器工業会」一般社団法人日本消火器工業会 (jfema.or.jp)、または「消火器リサイクル推進センター」ホームページ消火器リサイクル推進センター (ferpc.jp)、を確認してください。なお、蛇足ですが、住宅用火災報知器についても、少しだけ触れておきましょう。2004年の消防法改正により、集合住宅か戸建てかを問わず、すべての住宅において火災報知器(火災警報器)の設置が義務付けられました。2006年の改正法施行に伴い、まず新築住宅への設置が義務化され、その後2011年6月までに既存住宅を含めて全面義務化されました。設置していない場合は違法となります。ただし、スプリンクラーがある場合は設置不要となっています。取り付けが義務付けられている箇所は、家の中でも寝室と、寝室がある階段上部ですが、台所や居間等にも設置したいものです。市町村等自治体条例によっては、台所や居間への設置を義務付けている場合もあり、要注意です。さて、火災報知器ですが、取り換える目安をご存じでしょうか。およそ10年が取り換える目安です。もっとも機器によっては、電池切れ等取り換えのタイミングを音で知らせてくれるものもありますが、そうでない機器は注意が必要です。詳しくは「日本火災報知器工業会」のホームページを見てみましょう。日本火災報知機工業会 (kaho.or.jp) |
コラム:防災用語 「緊急放流」正式な名称は“異常洪水時防災操作”。雨が異常な量、降り注ぎ、ダムが満杯の状況の中で、さらに上流の山間部に雨が続いた場合、降り続く雨量分を放流することを言い、防災対策のひとつです。しかしこの緊急放流は、ダムの下流側では、河川水量が増大になることから、十分な注意が必要です。緊急放流の知らせを確実にキャッチし、河川にいない、近づかない、行政の指示に従うといった行動が必要です。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 全日空機東京湾着陸直前墜落事故(昭和41年)死者133、救急車AEDバッテリー切れ搬送患者死亡事故(千葉成田・令和4年)死者1-愛知犬山でも令和2年7月発生死者1 |
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