3月22日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
国連防災世界会議、過去の会議はすべて日本で開催!  自著「企業防災とマネジメントシステム」で記した内容を少し引用してみます。「国連防災世界会議は、国連主催の会議体のひとつで、国際的な防災戦略について議論する会議である。1990年に国連総会で今後10年間を「国際防災の10年」として決議され、国際防災の日制定、災害予防策の推進、事務局の設置が行われ、スタートしている。2020年現在、これまで3回開催されているが、いずれも開催地は我が国であった。1994 年に横浜で開催され、2005年に神戸で開催され、そして2015年3月に仙台で開催されている。2005年の神戸は、阪神・淡路大震災から10年ということで被災地として選ばれ、2015年の仙台は、東日本大震災の被災地ということで選ばれたようである。国連広報センターのホームページから引用すれば、会議のアウトプットとして、横浜では「より安全な世界のための横浜戦略と行動計画」が採択され、自然災害の防止、準備、緩和に関するガイドラインが提供され、神戸では「兵庫行動枠組2005-2015:災害に強い国・コミュニティーの構築」が採択され、そして仙台では「仙台防災枠組2015-2030」が採択されている。」その「兵庫行動枠組2005-2015」では、優先行動として、①防災を国、地方の優先課題に位置づけ、実行のための強力な制度基盤を確保する。②災害リスクを特定、評価、観測し、早期警報を向上する。③全てのレベルで防災文化を構築するため、知識、技術、教育を活用する。④潜在的なリスク要因を軽減する。⑤効果的な応急対応のための事前準備を強化する。とされていました。その後の「仙台防災枠組2015-2030」では、①優先行動1:災害リスクの理解。②優先行動2:災害リスク管理のための災害リスク・ガバナンスの強化。③優先行動3:強靭化のための災害リスク削減のための投資。④優先行動4:効果的な応急対応のための災害への備えの強化と、復旧・再建・復興におけるより良い復興が示されています。どうでしょう。日本開催で決められたこれら優先行動、進んでいるでしょうかね。国連防災世界会議 | 国連広報センター (unic.or.jp)。10年間隔で行われる当世界会議の次の開催予定年は2025年です。これまでの開催地は、巨大地震によって大きな被害が発生した神戸や仙台でしたから、次の開催地も、この10年内に発生した甚大な被害が生じた災害被災地となる可能性はあります。2017年に2度大地震に見舞われたメキシコか、2018年に大地震や火山噴火・津波に襲われたインドネシアか、2016年熊本地震、2018年大阪北部地震、北海道胆振東部地震、2019年台風15号19号、2024年能登半島地震と、大災害が頻発している日本か、今年にも開催地が決定する見込みです。南海トラフや首都直下といった巨大地震、連動して発生の可能性ある富士山噴火等のリスクを抱えている日本での連続開催となれば、異常事態かも知れません。
コラム:防災用語 「電柱地下化」無電柱化とも言われます。道路の地下空間を利用して、さまざまに張り巡らされている電力ケーブル線や通信ケーブル線を地上の電柱に這わせるのではなく、地中の管に入れることで、地上の電柱を無くし、防災対策、環境配慮、景観向上を目指そうというものです。国土交通省では積極的に推進しています。普及率はまだまだ低く、一番進んでいる東京都でも無電柱化された道路は、全体の5%程度と言われています。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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