3月28日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
大学の防災研究機関を調べてみよう!①  教育機関の最高峰である大学は、その存在意義のひとつにさまざまな最先端技術の研究機関であるという点があります。従って学生に教えを授けるのみではなく、学生とともに将来の技術の方向性を研鑽しその内容を広く公開し広報していくという役割を有しています。防災という分野でも、それは除外なく研究の対象として進展しています。防災について研究しているいくつかの大学をピックアップしてみました。①東北大学災害科学国際研究所:宮城県仙台市青葉区に所在する研究機関で、IRIDeSと略します。我が国における防災研究のトップ機関と言えます。当該ホームページには、「東日本大震災(当時)の記録」や「災害特集ページ」「災害レジリエンス共創プロジェクト」「国内連携」「国際連携」「学際研究」等が見られます。災害特集では、これまでの災害を個々に取り上げ整理し、それぞれに当時の研究内容が収納されています。国内連携では、“生きる力市民運動家プロジェクト”として、大学として単なる研究機関に留めずに、有している知見を広く一般に伝えていこうと、「みんなの防災手帳」「ぼくとわたしの防災手帳」といった成果物を作成し世に出したことを紹介しています。とても参考になる手帳です。https://irides.tohoku.ac.jp/media/files/projects/local_collabo/irides_bosaitecho.pdf、また、「防災教育協働センター」を傘下に持ち“復興・防災マップづくり”等、学校ベースの災害復興・防災教育プログラムを築いています。復興・防災マップづくり | 東北大学 災害科学国際研究所 プロジェクト連携研究センター 防災教育協働センター (drredu-collabo.sakura.ne.jp)。もうひとつ「みやぎ避難訓練指導パッケージ」として“PDCAサイクルをいかした地震・火災災害等対応避難訓練チェックリスト”もダウンロードできます。checklist.pdf (drredu-collabo.sakura.ne.jp)。とにかく東北大学災害科学国際研究所ホームページを訪ねてみてください。難しい論文等もありますが、新たな防災知見を発見できると思います。東北大学 災害科学国際研究所 IRIDeS (tohoku.ac.jp)。②東京大学大学院総合防災情報研究センター:略称CIDIR。防災“知”を結集し、社会へ貢献する。をテーマに防災に関わるさまざまな研究をしています。“研究レポート”は、2012年から直近までの研究内容を一覧化しています。少し専門的すぎて難しい内容もありますが、関心次第ではとても勉強になる内容が多いと言えます。CIDIR – 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター (u-tokyo.ac.jp)。③京都大学防災研究所:略称はDPRI。「自然災害に関する総合防災学の共同利用・共同研究拠点」として京都府宇治市に所在して活動しています。「研究所概要」「研究活動」「共同研究」「国際活動」「防災を学びたい人へ」「ニュース・イベント・資料」等がありますが、とりわけ「防災を学びたい人へ」はおススメです。“防災研で学べる講座”“防災のおすすめ書籍”“地学×防災”“防災Q&A”は、改めて防災のイロハを学べる情報がいっぱいです。防災Q&Aには、例えば“被害想定とは何ですか”や“災害のリスクマネジメントにはどのような方法があるか?”、“平常時と大規模地震時の火災の違いは?”といった防災一般Q&Aから、“砂浜が少なくなったのは何故?”、“ダムは下流の環境にどのように影響するのか?”といった水害Q&A、“なぜ液状化が起きるの?”、“土砂災害からどう身を守る?”といった地盤Q&A等、多くのQ&Aが一覧化されています。京都大学防災研究所 Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University (kyoto-u.ac.jp)。④徳島大学環境防災研究センター:四国徳島県徳島市に所在する徳島大学内の研究所。理工学部建設棟にあり、4つの研究部門を有しています。「防災研究部門」「環境研究部門」「災害医療研究部門」「危機管理研究部門」です。とりわけ防災研究部門では、地震、津波、洪水、強風、地盤災害等各種災害に対する被害予測や効果的な防災対策を目指した基礎的・応用的研究を行うとしています。また事業内容としては、例えば“四国防災・危機管理プログラム”“環境防災カフェ”“災害調査”“企業のBCP策定支援”等を行っているとしています。徳島大学環境防災研究センター (tokushima-u.ac.jp)
コラム:防災用語 「災害支援型自動販売機」地域貢献型自動販売機や災害対応自動販売機とも呼ばれます。災害によって被災した場合、取り急ぎ飲料を被災者に提供すべく開発され設置された自動販売機で、設置した場所の管理者によって開放し無償提供されます。能登半島地震では複数の同自販機が破壊され、中の飲料が持ち去られましたが、真に困ったときは管理者に求めることで、開放されることを知っておくと良いでしょう。
★この日に起きた災害や事件、事故
全国的凍霜害(昭和33年)、米国スリーマイル島原子力発電所事故(昭和54年)

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