■備えあれば憂いなし-今日の話題 労働災害防止関連のホームページから防災を学ぼう! 労働災害は、職場の中にある危険源による死傷、疾病だけでなく、通勤途上でも起こり得ますし、自然災害といった外部要因によっても起こるものです。普段から、災害リスクに着目し、教育を受けたり、訓練したりといった過程で、事故に至らず防ぐことができるものです。それは大きく言えば防災の知恵に繋がります。今日は、労働災害防止関連のホームページを紹介してみたいと思います。ひとつは厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」です。冠タイトルとして「職場の安全を応援する情報発信サイト」としているように、職場に潜んでいるさまざまな危険に対して、どうすればそれを回避し、または事故に繋がらずに済むか、多くの実際のデータに基づいて紹介、かつ解説されているホームページです。コーナーは大きく4つに分かれ「労働災害統計」「労働災害事例」「各種教材・ツール」「化学物質」となっています。「労働災害統計」では“労働災害発生速報”、“労働災害統計集”、“労働災害原因要素の分析”、“労働災害動向調査(度数率・強度率)”を知ることができます。「労働災害事例」では、“労働災害事例集”、“死亡災害データベース”、“労働災害(死傷)データベース”、“ヒヤリ・ハット事例集”、“機械災害データベース”についてみることができます。それぞれ検索をかけていくと詳細な事例データのページに繋がります。「各種教材・ツール」では、動画教材とその他の教材資料・ツールがあり、前者は日本語版だけでなく、各国語のものもあり、外国人留学生や技能実習生等を対象に活用しやすいです。業種別になっている点も特長的です。後者は、リーフレット類のページがおススメです。従業員教育に使えるマニュアルから、注意喚起向けのパンフレット、壁に貼り出せるポスター、各種制度説明資料等々、新たに作る必要を感じないほど、多岐に渡った資料データベースとなっています。職場のあんぜんサイト (mhlw.go.jp)。ふたつめは、中災防です。中災防とは、中央労働災害防止協会の略称です。1964年に労働災害防止団体法によって、当時労働大臣の認可をもって設立された、労働災害の防止に向けたさまざまな啓発・啓蒙活動をする特別民間法人です。本部の他、労働衛生調査分析センターや、大阪労働衛生総合センター、安全衛生サービスセンター・支所、安全衛生教育センター等を有しています。中央労働災害防止協会 (jisha.or.jp)、ホームページによれば、事業内容は「事業主の自主的な労働災害防止活動を促進し、働く人々の安全と健康を確保するための総合的活動」とし、具体的な活動としては、「企業内スタッフの安全衛生教育、月刊誌及び図書・用品等の販売、企業に対する技術的指導、企業が行う健康づくり活動の支援、快適職場の形成促進、安全衛生分野での国際協力、安全衛生情報の提供、安全衛生に関する調査研究活動、作業環境測定・分析、化学物質の有害性調査など」としています。地震や気象災害に関わる直接的な防災に関わるページはないものの、仕事を通じて災害に遭わない、ケガ・病気をしない知恵はたくさん盛り込まれています。 |
コラム:防災用語 「液状化」地震の強い揺れによって地盤内が大きく揺さぶられると、土の粒子や水分がバラバラになって、流体のような状態になる現象をいいます。地盤内の水分が浮き出して、これまで強固であった地盤が沈み、建物や道路は波打ったり、マンホールが飛び出したりします。近年での液状化による被害影響で耳に新しいのは、1995年1月に発生した阪神淡路大震災での神戸沿岸地域、2011年3月に発生した東日本大震災での千葉県沿岸地域、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震での札幌市郊外地域、今年1月に発生した能登半島地震での金沢市郊外地域等があり、震源からの距離に関わらず、大きな被害をもたらしています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 十勝沖地震(昭和27年)M8.2死者・行方不明者33、家屋全壊・流失906、カナダ太平洋航空機事故(昭和41年)死者64、負傷者8 |
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