3月9日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
事業に車両を使っているなら白ナンバーでも緑ナンバー並みの管理を!  昨今の自動車による交通事故事案を見てみると、事業用に使われている白ナンバー車両の事故が多くなっています。貨物を載せるにせよ、人を乗せるにせよ、運送に関わる料金を受け取らない限り、有償運送による法令は該当せずに、現状では道路交通法の範疇です。ただ、多くの企業で、事業に車両を有して活用していても、道路交通法にある「安全運転管理者制度」を知っている企業は少ない様に感じます。私が仕事を通じて多くの企業に出向いた際に、法令が定める基準以上の車両台数があるにも関わらず、その制度を知らなかったと言います。どういう制度なのか、まず確認しておきましょう。⑴安全運転管理者制度:事業の1拠点あたり、乗車定員10名以下の自動車5台以上または乗車定員11名以上の自動車1台以上を保有する場合、安全運転管理者の選任、公安委員会への届け出、年1回以上の安全運転講習会の受講が必須となっている制度です。安全運転管理者の資格条件、何をしなければならないかは、各都道府県の警察署ホームページ内に詳しい記載がありますので、参照ください。なお次のホームページにも詳細記述があります。住友三井オートサービス「安全運転管理者の義務と責任-業務内容や罰則を詳しく解説」安全運転管理者の義務と責任 – 業務内容や罰則を詳しく解説 – Mobili+ (モビリタス) (smauto.co.jp)。直近では、千葉県八街市の白ナンバー貨物トラックの酒気帯び運転による児童死傷事故をきっかけとして法令改正された、アルコールチェッカーを使用した酒気有無の確認と記録維持が、安全運転管理者に課せられた内容ですが、それ以外についてはあまり知られていません。例えば運行計画の作成や指示、健康状態の確認、悪天候時の運行上の留意事項通知、安全運転指導、日常点検や運転日誌の備え付け等です。しかしながら、襟をただしてきちんと確実にこれらを行っているという企業は少数です。SmartDrive「安全運転管理者とは?罰則まで詳しく説明」【2023年最新版】安全運転管理者とは?罰則まで詳しく説明|SmartDrive|移動データプラットフォームで移動の進化を後押しする。罰則も出てきていますので、十分な理解と注意が必要です。⑵運行管理制度:「https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/09/090405/07.pdf」本来、安全運転管理者制度をしっかりと運用することで、事故は減るはずです。しかし私は、さらに悲惨な事故を撲滅していくためにも、白ナンバー車両の企業においても、願わくば、緑ナンバー事業者に課せられる「運行管理者制度」並みの運行管理が必要ではないのかと感じているひとりです。少なくとも、安全運転管理者には、運行管理者の知見を有してほしいと願っています。運行管理者について、貨物、バス、タクシーそれぞれの分野での紹介ページがありますので、参考にされると良いでしょう。全日本トラック協会「運行管理業務と安全」unkou_kanrigyomu_anzen_manual(1).pdf (jta.or.jp)。近畿運輸局「運行管理者の仕事(バス編)」000035291.pdf (mlit.go.jp)。「運行管理者の仕事(タクシー編)」000035292.pdf (mlit.go.jp)。NASVA自動車事故対策機構「運行管理者指導講習の概要」運行管理者指導講習の概要/独立行政法人自動車事故対策機構 ナスバ(交通事故) (nasva.go.jp)。ちなみに、適切な運行指示をしなかったばかりに、当該ドライバーが死傷した場合、管理監督者は、労働契約法に基づく管理者責任が問われる場合があります。それは災害時も同様です。東日本大震災では、津波の危険を回避する運行ルート指示が適切でなかったことによって、津波に襲われ亡くなった事案で、管理者側が訴えられ、敗訴した事案があります。
コラム:防災用語 「地球クライシス」BS朝日で放送されている気候変動や地球温暖化に警鐘をならす番組です。サブタイトルは「~気候危機転換への道しるべ~過去から未来へのカウントダウン」。ナビゲーターは柴咲コウさんや松下奈緒さん。番組進行は望月理恵さん。今年1月の放送はすでに第8弾となっています。海外のドキュメンタリー番組を引用したり、日本の現状を伝えたり、とても分かりやすく学べる番組です。
★この日に起きた災害や事件、事故
福岡上清炭鉱坑内火災(昭和36年)死者71

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