■備えあれば憂いなし-今日の話題 電車より車より自転車! 2011年3月11日、私は東京渋谷区にある仕事先デスクで、東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)を経験しました。震度5弱ではありましたが、軒先の鉄骨通しがぶつかり合うような音、地面が割れて相互に動くさまを見て、ただごとではないと直感したものです。ただちに首都圏の電車はすべて運転中止となり、駅や道路は人であふれ始めていました。ちょうど、九段下に家族が私用で来ていましたが、余震も続いていた中、歩いて探しに行くには時間がかかると判断。思いついたのが自転車でした。会社に自転車が1台あったことから、急ぎ拝借し九段下に急ぎました。車で15分、歩いて1時間の距離を自転車は20分。もちろん当日は、歩道は人でいっぱいで道路にも多くはみ出し、道路は車が立ち往生していましたから、多分30~40分ほどかかったのではないかと思います。それでも、なんと自転車が頼りになったものか、つくづくそう思ったものです。もちろん危険がないとは言えません。道路の障害物、浸水箇所、水流に流されやすいなど、自転車の弱さはあります。しかしそれ以上に、災害時には、交通手段として自転車が有用であるということを知っていても悪くないと思います。 |
コラム:防災用語 「タイムライン」タイムラインと言う言葉は、さまざまな場面で使われる定義の多い言葉ですが、ここでは防災用語としてのタイムラインについて紹介します。防災行動計画とも言い、災害が予測される場合、または災害が発生した場合、時系列で、いつ、だれが、何をするかについて明確化した計画のことを言います。小さな単位では、“家庭版タイムライン”。連絡を取り合う方法、避難準備にかかる時間、持ち忘れてはならないもの、誰がどこに避難かする、避難に要する時間などを書き込んで、いざという時に慌てずに行動できるようにしておきます。「マイ・タイムライン」で検索すると標準的なシート事例があります。“企業版タイムライン”は俗にいうBCP(事業継続計画)と考えてよいでしょう。簡潔にかつなるべく1枚化させていつでもすぐに見られるようにしておくことです。BCP=冊子という訳ではありません。BCPにつては別の機会に記しましょう。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 熱海大火(昭和25年)負傷者3,277、焼失家屋1,461 |
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