■備えあれば憂いなし-今日の話題 職場の労働安全衛生、しっかり取り組んでいますか? あなたの職場では、労働災害の発生はないですか?労働災害は、仕事に起因した事故による死亡、負傷とともに、仕事に起因した疾病も含まれます。職場に潜む危険源について、十分ピックアップされていますか?労働安全衛生に関わるマネジメントシステムの国際規格、ISO45001では、危険源の抽出について、現状ある危険源だけでなく、危険源を先取りして特定することを求めています。先取りとはどういうことでしょうか。言ってみれば可能性ある危険源を想像するということです。となれば、危険源はずっと広がります。さらに、緊急事態を含めた、外部で過去に起きたインシデントや原因も考慮するよう求めてもいるのです。過去、業務中に地震や火災、浸水などに襲われ、従業員を失った会社の事例は少なくありません。それらを教訓とすることが重要なのです。ひとつひとつの過去の他社の事例を集めるなんて、とてもとてもと思うでしょう。災害の教訓は、今の防災・減災知見に繋がっているのです。職場で日常起こり得る転倒や落下といった事故への対策はもちろんですが、防災に向けた取り組みを推し進めることで、労働安全衛生が確実に進展するものと思われます。関連する訓練には率先して参加し、形だけでなく常にリアルな訓練を行うことで、職場で遭遇するかも知れない災害時に、冷静な行動で、ケガや病気を発症せずに生き残れる、それが会社の事業を継続させることに繋がる、そう思いませんか? |
コラム:防災用語 「てんでんこ」てんでんことは、災害に襲われたときは、他の人のことは気にせず、ひとりひとりがそれぞれに逃げようという意味です。東日本大震災で、岩手県釜石市の鵜住居小学校児童・釜石東中学校生徒あわせて3000人が津波から逃げ切り助かったことで、「釜石の奇跡」とともに有名になった言葉です。岩手県三陸海岸一帯は、過去度重なる津波被害に遭い、多くの犠牲者をだしてきたことから、津波がきたら、とにかく、てんでんこに逃げることを教訓として教えられ、引き継がれてきていて、その教訓が実を結んだとされています。“率先避難者たれ”とも言われます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 釧路根室地震(天保14年)M7.5死者46 JR福知山線脱線事故(平成17年)死者107、負傷者562 |
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