■備えあれば憂いなし-今日の話題 美味しい災害食を試してみませんか? 一般的には「非常食」と言うことが多いでしょうか。非常時の時に口にする、食べるというコンセプトのもとで、保存期間を永くした、ちょっと美味しくはないけど、その時は仕方ないよねといった味の加工食品が多かったように思います。もっと辿るといちばん最初に目にしたのは「カンパン」だったでしょうか。栄養価は考えられていて、甘さも感じる「カンパン」は、今でも非常食の筆頭に挙げられる看板商品だと思います。けれど歯が悪い私にとっては、噛むよりしゃぶる感じです(笑)。 この数年で、非常食の考えは大きく変わりました。非常の時に食すというコンセプトから、非常時に関係なく普段の食事で食そうというコンセプトへと。それは「ローリングストック」といって、普段使いをして絶えず新しい商品を補充して、被災した際に途切れず数あるようにしておこう、その時だって普段の食事同様の食材たちを、普段のような味付けで、美味しく食べようという考えが主流となってきています。 非常食という枠組みを広げた感じが防災食と呼ぶようになったようで、被災者だけでなく支援する人たちの食も含めた概念で、日本災害食学会で定義づけされたようです。市場には、少しお高いけれど、日々食卓に並ぶレトルト食材たちのような災害食が多く出回るようになりました。 日本災害食学会は、災害食の規格化を念頭に認証基準を設けて「日本災害食認証制度」とし2015年から「日本災害食」認証活動を行っています。 |
コラム:防災用語 「要配慮者」要配慮者とは、配慮や支援が必要な人々のことを言います。とりわけ、災害時に配慮や支援が必要な、高齢者や障がいのある人、難病の人、妊産婦や乳幼児、避難に際して情報を持ちえない外国人などです。また介護が必要な人に連れ添う最低限の人も一緒にサポートする必要があるでしょう。どのような災害でどのような切迫状況にあるかを伝え、安全なところに避難誘導することが求められます。災害時に円滑に配慮・支援するためには、事前に(普段から)要配慮者がどこで暮らしているかの要配慮者把握や、避難誘導する場所、移動方法、道順などを調べ、避難場所や避難所においても受入体制を整えておくことが重要です。地域によっては“福祉避難所”が指定されていることもあります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 大阪地下鉄工事現場ガス爆発火災(昭和45年)死者79、負傷者420 倉敷製油所プラント爆発火災(昭和51年)負傷者16 |
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