■備えあれば憂いなし-今日の話題 引き波、引き潮、離岸流の危険 だいぶ陽気もよくなり、気温の高い日が続くようになりました。海岸沿いでは、潮干狩りをする人や波打ち際でピチャピチャする人も増えてきているでしょう。夏にはまだ早いので、泳ぐ人はいないと思いますが、ついつい膝の高さまでなら大丈夫だろうと、少し海の奥まで進む人がいるかも知れません。潮干狩りでは貝を探しているうちに、岸から離れていた、水面が深くなってきたという経験者も多いのではないでしょうか。年を通じて、押し寄せる水流よりも、引き波、引き潮といった岸から離れ引いていく水流のほうが危険であるということを認識し合いたいと思います。引き波は、押し寄せた波が岸から海に帰る波です。巻き上げられた砂とともに勢いを増していくため、足をすくわれる可能性が高く危険です。引き潮は、時間はゆっくりですが満潮または高潮の高さをマックスに、海面が下がり干潮の高さまで下降していく現象で、少し沖合で見られます。サーフィンやパドルボート(SUP)などで楽しんでいるときに要注意です。離岸流は、海岸線沿いで普通の引き波以上に、波が沖合へ流れ戻る現象で、この流れに巻き込まれると、一気に岸から離れてしまい、その流れの中では泳ぎの上手な人でも容易に泳げなくなります。例年、これらの現象によって幾人もの命が失われています。まだ夏前だからと軽く考えずに、海岸沿いでは十分な注意が必要です。海の様子をよく確認し、波打ち際では沖に行かないことが何より重要です。波の仕組みをよく知って海を楽しみましょう。 |
コラム:防災用語 「通電火災」通電火災は、停電後に電気復旧した際に発生する火災のことを言います。照明器具や暖房器具などを使用している中で、地震や吹き込んだ風などで室内が散乱し、衣類や紙類などがそれらの器具に覆いかぶさり、停電中はなにもないものの通電したとたんに発火するという現象です。地震や強い風が吹き込んだ際は、ブレーカーを落としておき、それらの器具に覆いかぶさっているものはないか確認の上で、ブレーカーを入れるといった行動が必要です。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 南大夕張炭鉱ガス爆発災害(昭和60年)死者62、負傷者24 |
コメント