■備えあれば憂いなし-今日の話題 被災地を応援しよう! この10数年、日本各地が自然災害に見舞われ、住むところを追われ、住民の多くが仮設住宅に長期にわたって住まざるを得ない地域が多数あります。また建物の倒壊などによって地域が一変し、歯抜けのように空き地が点在し、いつものスーパーや飲食店もなくなって、人口減少に歯止めがかからない地域もあります。そのような被災地に、災害直後は義援金が寄せられたり、国からの復旧・復興支援が行われたりしますが、数年するとそれらは使い終わり、または終了します。今日、考えたいのは、被災から数年経た地域のことです。一度大きな災害に遭い、土地の形状や家屋形成が変わったところは、次の災害に弱くなっているということです。再び地震や台風、竜巻などに襲われると、被害が拡大する恐れがあります。さらに長期にわたって苦しむこととなります。従って、一度大きな災害に襲われダメージを受けた被災地には、継続的な支援を考えなければなりません。それも国や自治体任せでなく、ひとりひとりの草の根策が必要です。最も効果的な応援としては、現地に出向いて宿泊する、飲食する、買い物するなどが挙げられますが、他には“ふるさと納税”という方法があります。返礼品は受け取らないという選択肢も用意されています。国土が狭い我が国においては、どこもかしこも“ふるさと”と認識して、応援することは、やがては自分にも良い影響が訪れるでしょう。なぜなら、自分自身も常に自然災害によって被災する可能性があるからです。被災を自分事と捉えて、同じ国民どうし、尊厳し合い、幸せを求めあう姿、社会貢献を惜しまないことが、やがて時間を経て、自分にも還元されると信じて、ぜひ過去の被災地を想い、なんらかの形で応援してみませんか。 |
コラム:防災用語 「溶岩流」溶岩流は、火山の噴火で地下にあるマグマが地表に噴出し、液体状の溶岩として下方に向かって流出する現象をいいます。どろどろに溶けた溶岩流は極めて高温で、その先端はすべてを焼き尽くしていき、河川や海に流れ着いて触れると水蒸気爆発を起こすことがあります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 加賀大火(昭和44年)負傷者16、焼失家屋68、 セントへレンズ火山爆発(昭和55年) |
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