■備えあれば憂いなし-今日の話題 中高層賃貸ビルでの防災訓練は会社ごとで行おう! みなさんの会社の中には、何階建てかのビルの一室を借り上げ、事務所使いしている会社もあると思います。低層規模のビルでは、防災センターもなく防災訓練の開催はないかも知れませんが、中高層規模のビルでは、法令・規制要求事項に従って、配電機器や設備の監視をし、異常時に対応する防災センターが設置されていると思います。通常は、ビルの入退出監視と並行して行ったり、メンテナンスや巡回を行ったりしているでしょう。その防災センターは、ビルの非常事態に備えて、入居者に対して防災訓練を呼び掛けていないでしょうか。あらかじめ入居者に対して通知し、「いついつ訓練を行いますからできるだけ参加してください」といった内容でです。そのようなビルにあなたの会社が入居しているとして、みなさんは防災訓練に参加されていますか?入居者の避難誘導や消火器の使い方などについては、一連の団体行動手順を知れる良い機会だと思います。可能な限り参加されることがよいでしょう。ちなみに私が仕事をしているビルでも、年に一回行っていますが、避難者が集合する場所は、1階のビル中央広場となっています。その広場は時折催事開催され、その日は催事関係者でいっぱいとなって、避難者が集まれる状態にありません。形式的な訓練だなぁと思ってしまいます。さて、今日の話題は、そちらではなく、入居者である会社ごとに訓練する必要がありませんか、ということです。なぜなら会社ごとにフロア階も、広さも備蓄状態も、持ち出し品も、安否確認もみな、会社ごとそれぞれではないかと思うからです。真に有効な訓練をするのであれば、ビル全体の避難誘導や消火器使用法だけでは、リアルではないし具体性もないからです。さらに避難方向も、もしかしたら下階へ逃げるより上階へ逃げるほうが安全を確保できるかも知れないという考えもあり得ます。居室内に留まるほうが安全かも知れません。ぜひ会社ごと会社の独自性、特性に基づいたそれぞれの場合における訓練を進められることに大いに期待したいものです。 |
コラム:防災用語 「公助・共助・自助」この3つの言葉は、災害に備えたそれぞれの役割を表したものです。公助とは行政が出来得る役割や取り組み、共助とは地域やパートナーとで出来得る役割や取り組み、自助とは自ら及び家族で出来得る役割や取り組み、のことを言います。それぞれ独立して動くというものではなく、連携し合って効果を高めることが重要です。まず自助があって、そこに共助が働き、そのもとに公助があると考えることがポイントです。自らの命、家族の命は自分らで守り抜く、そして隣近所や地域全体で災害弱者の手助けをしたり、避難所運営に力を貸したり、行政は普段から防災・減災啓蒙し、被災に備えた体制整備や準備をし、その時にスムースに対応に当たれるようにしておくこととなります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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