5月23日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
近くにマンホールトイレありますか?  マンホールトイレというものの存在、知っていますか?マンホールトイレは、下水道管に接続する排水設備上にテント状の囲いと便器を置いて、一時的にマンホールを活用するトイレです。花火大会などで設置される仮設トイレは、便器下にタンクがあり容量が限られますが、マンホールトイレは、昔でいう“ぼっとんトイレ”ですから、無限という訳ではありませんが、基本的に容量に限りはありません。仮設トイレは、災害発生後、避難場所や避難所付近に設置されるまで約半数が早くて4日後、遅くて30日後という過去事例であるのに対して、マンホールトイレは、囲いや便器が用意されていれば、すぐに設置できる利点があります。もっとも、どのマンホールでも使ってよいのかというと、そうではなく、当該行政機関(役場)などが指定し、マンホールトイレとして使用できることを表示しているところもあります。活用としては、一般的に当該地域住民のなかで、囲いや便器を保管し、マンホールの開閉についても責任を与えられた人が、その時に使用できるようにする開閉とともに設置することが多いようです。屋外ですから、照明によって明るさを確保すること、導線上の雨風を考慮すること、犯罪が発生しないようトイレ周辺を考慮することなどが、併せて必要となります。また使用後の手洗い用水栓の設置も必要となりますし、トイレ清掃に関わる役割分担なども検討の必要があります。国土交通省では「マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン」を発行しています。そのガイドラインによれば、避難者数100人に対して1~2基、500人に対して5~10基、1000人に対して10~20基が必要数であるとしています。
コラム:防災用語 「事業継続マネジメントシステム」事業継続マネジメントシステムとは、企業が災害やテロ犯罪などの影響を受け一時的に事業停止を余儀なくせざるを得なくなった時に、事業の復旧、再開に向けて、計画立ててPDCAサイクルによって推し進めるための運営管理の仕組みです。2012年にISO(国際標準化機構)からISO22301として要求事項規格が発行されました。Business continuity management systems、頭文字を取ってBCMSと言います。
★この日に起きた災害や事件、事故
北但馬地震(大正14年)M6.8死者428、家屋全壊全焼3,475、 チリ地震津波(昭和58年)M9.5死者・行方不明者142、家屋全壊流失2,830津波高5~6m

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