5月28日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
地震発生後の火山噴火の可能性  地震と火山噴火とは別物と捉えていませんか?BCP(事業継続計画)に地震は取り上げていても、火山噴火は取り上げていないという企業は多いと思います。大地震の可能性はわかるが、火山噴火の可能性はないだろうと思いがちです。しかしその発生に至る仕組みは両者緊密な関係にあるのです。地震は大陸の下に潜り込むプレートが発生させる岩盤、断層のズレによって発生するということは、すでにご存じのことと思います。世界中で起きている大地震の2割が日本で発生していますが、それだけその要因となる複数のプレートが潜り込み合う、多くの断層が点在している我が国日本の特性とも言えます。それでは火山噴火とはという話しになりますが、火山噴火は、大地の奥深くにあるマントルにできたマグマが影響しているのはご存じでしょう。海のプレートが列島大地に潜り込むことで、徐々にマグマが上昇し、そのマグマに溶け込んだ水分やCO2などが気体となって膨張、岩石の割れ目を通じて一気に噴きあがります。これが噴火の仕組みです。ということは、ひとたび地震が発生し、地下奥深くの岩盤、断層がずれたとき、その付近に溜まっていたマグマも揺れ動き、より高い方向へと押し上げられる、または膨張の極限を迎えるといった可能性は十分に考えられます。ちなみに過去の事例を見てみましょう。日本では、300年前に宝永地震が発生し、49日後に富士山宝永噴火が誘発発生しています。海外では、①1952年のカムチャッカ地震で3年内に5か所の火山が2~5の規模で噴火し、②チリ地震では1年内に4つ火山が、③スマトラ地震では3年内に5つの火山が噴火しています。専門家は、マグニチュード9以上の地震が発生した時には、ほぼすべて火山噴火につながっているといいます。昨今では、南海トラフ地震、首都直下地震などの発生可能性が叫ばれる中、富士山の噴火も事細かに報道されるようになってきています。噴火は地震以上に被害は深刻になるとも言われています。降灰による影響がとてつもなく大きいのではないかと言われています。
コラム:防災用語 「転倒防止器具」ビルや家屋が、耐震構造または耐震対策を施し済みであったとしても、居室内にあるさまざまなものが転倒してはどうにもなりません。阪神・淡路大震災では、家具の転倒により多くの命が失われました。そこで重要なのが、家具などが転倒しないよう固定することです。固定する器具=転倒防止器具です。突っ張り棒やシリコン製などの耐震マット、タンスなどの手前下に挟むストッパー、ベルト式金具やL字金具などいろいろあります。ホームセンターなどではそのコーナーを常設しているところもあります。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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