■備えあれば憂いなし-今日の話題 地下鉄は安心か? 地下鉄は、いまや主要都市において重要な移動手段となっていて、本ブログ読者の中でも利用する人多いのではないでしょうか。特に、普段事故などによって運行停止や遅れが多い地上線と違い、地下鉄は全般に安定した定時運行がなされているように感じます。しかしいざ相手が災害となると、地下運行であることからも、不安を覚える人も多いのではないでしょうか。地下鉄が災害時に安心かどうかは、もちろんその内容や規模、場所にもよりますから一律には言えません。が、いくつかの災害事例で考えてみたいと思います。まずひとつめ。地震については比較的、地上より揺れが軽減すると言われています。ただ地下鉄車両自体またはトンネルが被災する怖れは多分にあります。不用意に車両から出るものなら、線路には高圧電流が流れ、感電の可能性もあります。ふたつめ。火災について地下鉄は、車両またはホームなどで発生すると、トンネルやホーム階など、一気に煙で充満することで避難が厳しくなることは容易に考えられます。防火壁や防煙対策、非常放送設備などの充足により、いざという時に多くの死傷者を出さない工夫はされていますが、完全に安全が確保されているとは言えないでしょう。津波についても同様です。災害によっては停電の可能性もないとは言えません。このようなリスクから、危機管理専門の大学教授の中には、地下鉄は利用しないと公然と言う人もいます。地下鉄は、交通上の事故の少ない一定の安全が担保されている交通機関であることに違いはありませんが、万一に備え、ひとりひとり灯りが取れるものや、情報入手の手段は持ち歩きたいものです。気象庁の予報によっては乗車を手控えることも必要でしょう。ここで述べたことを意識することで、これまでの行動が変わってくることに期待するものです。 |
コラム:防災用語 「緊急安全確保」緊急安全確保とは、避難情報等警戒レベルの最上位に位置する危険度マックスの状況を言います。災害がすでに発生しているか切迫している状況にあり、命の危険があるとして生き残ることだけを最優先する行動をとりなさいという情報です。河川ではすでに氾濫、土砂災害が発生する第5レベルです。避難の段階を超えている状態であるということです。従って、このレベルに至る前、つまり第3レベル災害のおそれあり(高齢者等避難)、第4レベル災害のおそれ高い(避難指示)段階で、避難し終える必要があります。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 善光寺地震(弘化4年)M7.4死者8,600、家屋倒壊29,633 |
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