6月10日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
ビル・マンションで下階から出火したら・・・  職場や住居がビルまたはマンションという人、多いと思います。日常の中で、下階で火災が発生するなどということは、まず考えないでしょう。どちらかといえば発生しないことが前提で過ごしていることと思います。しかし万に一度とはいえ、発生しないとは限りません。高層ビルでの火災は、映画でもよく取り上げられますし、他国に限らず我が国においても時折、火災発生のニュースを見ます。自分がいる階よりも上の階での発生なら、まだ避難は容易かも知れませんが、下の階での発生は、火や煙が立ち上る性質からして、命に影響を与えかねません。火災に対する何らかの対処策を考え、事前にそれを想定した備えが大切になります。火災報知器は確実に稼働しますか?スプリンクラーなどの自動消火設備は機能するでしょうか?消火器は最寄りにありますか?普段からの整備、業者による点検は欠かせません。ビルやマンション全体で、下階から出火したことが上階に伝わるシステムを持つことも重要です。また、下階での火災を想定した、下階方向以外への避難訓練も必要でしょう。エレベーターや階段は、ともすると火や煙の通路と化します。複数の避難選択肢をもつことも大事です。非常口の扉が開けられるか、避難経路上が塞がれていないか、屋上に出ることができるか、屋上は落下の危険性がないか、各自が自分事として捉え、これらについて頭に入れておくことが実に重要となるでしょう。下階からの火災を知ったなら、焦らず冷静に判断することです。なお、逆に言えば、ビルやマンションでは、定期的に訓練や防災に関する居住者に対する説明などを行っているでしょうから、そのような機会に参加すること、下階からの出火を想定した上階への避難についての、ビルやマンションとしての対処手順を確認しておくことなどが、実際に発生した際、冷静さを保てることに繋がるでしょう。
コラム:防災用語 「スフィア基準」正式名称は「人道憲章と人道対応に関する最低基準」と言います。災害や紛争などにより被災したすべての人に対して支援活動を行う機関や個人が、その被災者の目線で、現場で守られるべき最低基準を表したものです。“給水、衛生、衛生促進”“食糧の確保と栄養”“シェルター、居留地、非食糧物資”“保健活動”それぞれの分野の最低基準が掲げられています。例えば、避難所一人当たりの最小面積や、トイレの設置基準や男女別必要数などです。
★この日に起きた災害や事件、事故
梅雨前線豪雨(平成18年)死者・行方不明者32、負傷者81、家屋全壊300

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