■備えあれば憂いなし-今日の話題 防災介助士になろう! 防災介助士という資格はご存じでしょうか。その資格を持つ私から少し紹介しておきたいと思います。「防災介助士」とは、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定している資格制度です。こちらのホームページを引用するなら「高齢者や障がい者など支援や配慮が必要な方々(災害救助法でいう要配慮者、避難行動要支援)への対応に焦点を当て、いつでも起こり得る災害について理解し、普段からどのように備えるか、災害時にどのように行動し、実践に結びつけるのかを身につける」ために一定の講習を受講して、講習最後にある検定試験に合格することで認定されます。資格を得るためには、申請後に送られてくる講座テキストの事前学習と課題作成を行い、指定された日程で実技を含む講習を受講して、検定試験に臨むという順番になります。講習内容は、「防災介助士の基本理念と社会的必要性」「防災介助士に必要な防災の視点」「災害事象の理解と対応」「災害時に即応する防災技術」「関連法規・制度」となっています。丸2日間、基本的に対面によって行われます。防災士と同様に、普通救命救急講習の受講をしていることが認定の条件となっています。実技の中には、ケガを負った人の救急対応、腕の固定、頭部の保護、搬送技術などを、実際に三角巾を使って被ってみたり、毛布や椅子などを使って移動したりといった、個人とチームワーク技術を履修します。またロープワークもあり、高所から降りる場合や重いものを移動する際の、ほどけない結び方も履修します。障がいには、肢体障がい、聴覚障がい、視覚障がい、知的障がいとさまざまあり、それぞれの状況に応じた声かけ技術や誘導技術も、自らがそのような障がいを有していると仮定して、車いす移動と介助方法の訓練、目隠しをした状態での歩行訓練、耳を塞いでの指示に従う訓練なども行いました。みなさんの会社では、障がい者雇用はされていますか?避難訓練などでは、その方々も参加するようにしていますか。災害を想定した難儀な避難誘導を実際に試したことがありますか。少しの知識や技術をもつだけで、支援の輪が広がるものです。公益財団法人日本ケアフィット共育機構のホームページはこちら→防災介助士(防災の資格) | 公益財団法人日本ケアフィット共育機構 (carefit.org) |
コラム:防災用語 「シトラスリボン運動」シトラスリボンプロジェクトとして展開している全国活動。ホームページによれば「コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の有志がつくったプロジェクトで、愛媛特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動を広めている」コロナ禍で生まれた活動ですが、コロナが5類となっても、差別しない、偏見で人を見ないという心は継続したいものです。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 デラ台風(昭和24年)死者・行方不明者468、家屋全壊・流失1,410、床上浸水4,627 大阪府北部地震(平成30年)M6.1、死者6 日本製鉄シアン流出事故(千葉君津・令和4年) |
コメント