6月6日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
業務用エアコン、業務用冷凍・冷蔵庫、簡易点検していますか?  防災・減災の話題で、なぜ点検の話題?と思われるかも知れません。なぜかというと「地球温暖化」に直接的に悪影響を及ぼしている化学物質「フロン」が、多くの業務用のエアコンや冷凍・冷蔵庫内に使われているからです。「地球温暖化」が昨今の頻発する大規模自然災害を引き起こしていることは、いうまでもないと思います。フロンはその特性から優良冷媒として長く使われてきたのです。しかしそのフロンが上空にあるオゾン層を破壊することが明らかとなって、温暖化が進むとともに、紫外線が直接的に地球に降り注ぐことによる自然破壊、人体への影響などを食い止めようと、各国で法律による規制が進みました。日本では、フロン回収破壊法が平成14年に施行されました。当時はフロンの確実な回収と破壊処理の実施を義務付けたものでした。その後、一層対策強化すべく、フロン類の製造から廃棄までの全プロセスを一貫して監視し、包括的に対策すべく、名称を「フロン排出抑制法」と改め、平成27年に改正施行されました。その後さらに一部改正が続き、今日に至っています。現在、各国の努力によってオゾン層の破壊につながる状況は大きく改善されましたが、地球温暖化への十分な効果を得るには至っていません。「フロン排出抑制法」では、業務用エアコンや、業務用冷凍庫・冷蔵庫を保有する事業者に、3か月ごと年4回、当該機器を簡易点検し、その結果を記録に残すよう義務付けました。①異常振動や異常音が発生していないか、②油にじみはないか、③キズや腐食、錆はないか、④霜付きは見られないか、点検表に記入し、機器の廃棄後3年経るまで保管せよというものです。業者に定期点検を依頼している企業もあるでしょうが、定期点検の他に簡易点検が求められているのです。本フロンに代わる代替フロンを使用した機器についても同様です。代替フロン(R410A)がたった1キログラム大気放出しただけで、ガソリン車が18000キロメートル走ったのと同じCO2量に匹敵すると言われています。屋外に設置した業務用エアコンの室外機に、モノをぶつけフロンを放出させてしまった場合、みだり放出とされ、管理者に1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる直罰が規定されているのも、同法の特長で、そのくらいフロンの扱いは企業にとって重要となってきています。
コラム:防災用語 「家庭防災会議」消防庁では、災害時に向けた事前の話し合いを持つべく“家庭防災会議”と名付けて、各家庭での取り組みを推奨しています。①役割分担を決めておく、②危険個所をチェックしておく、③非常持ち出し品や備蓄品をチェックしておく、④災害時の連絡方法や避難場所を確かめておく、といったことです。年に一度程度、家族みんなで確認し合うことをお勧めします。参考サイトを紹介しましょう→消防庁 地震防災マニュアル (fdma.go.jp)
★この日に起きた災害や事件、事故
梅雨前線豪雨(昭和47年)死者・行方不明者458、家屋全壊1,764 特別養護老人ホーム松寿苑火災(東京・昭和62年)死者17、負傷者23

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