■備えあれば憂いなし-今日の話題 安全な場所に逃げたことを信じて自分も逃げよう! 身の回りで大地震などが発生すると、自分が助かったことよりも、すぐに思いはせるのがおじいちゃん、おばあちゃん、子に孫、ペットといった家族のこと。それらの顔を思い浮かべ、無事を確認したいと思うもの。そしてその気持ちが強くなり、いても立ってもいられなくなる心理になるようです。安否を一刻も早く確かめるべく、それがたとえ危険な方向であろうとも、ついつい無事かどうか、見に行ってしまいます。それが、東日本大震災では多くの死に繋がりました。この十余年、東日本大震災の他、熊本地震、大阪北部地震、北海道胆振東部地震などの大きな地震に加え、2014年の広島豪雨、2018年の西日本豪雨、2019年の台風15号、19号など、たて続けに襲われ、多くの方が亡くなりました。実際には、大切な家族が〇〇にいるのに、自分が助かるべく逃げろだなんて、非情で実に酷な話しです。しかし、少しずつ防災の考え方も変わってきました。自治体も、地域の自治会も、学校も、事業所も、みなそれぞれに命の確保をすべく安全な避難を考えつつあります。それぞれの確実な避難を信じ、どこかで落ち合えることを願って、どうか自分の命を守って逃げてください。助かってください。おじいちゃん、おばあちゃん、子に孫、ペットらが避難出来て助かった時、あなたが命を落としたら、みなが泣き崩れるに違いありません。重ねてみなさんに伝えたいと思います。非常時には、ほんとうにそれぞれが命を守るべくひとりひとり行動をしています。危険を顧みずに心配だからと、見に戻らない、帰らない、行かないでほしいと思います。 |
コラム:防災用語 「ゆっくりすべり」スロースリップとも言います。地下にあるプレートの奥へと滑り込むスピードが、通常よりも遅く、ゆっくりとした速度で滑っていく現象です。スロースリップ現象の発生が次の巨大地震を誘発する可能性もあるようです。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 東名高速日本坂トンネル火災(昭和54年)死者7、負傷者2、車両消失189、九州北部豪雨(平成24年)死者30、負傷者27、家屋全壊363 |
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