8月10日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
被災したなら、まず被災状況を写真に撮ろう!  建屋などが被災するような大規模災害に遭った場合、混乱の中、慌ててしまって、しばらく後になってから「被災状況を示す写真の提出をお願いします」と関係各所から言われて、それから写真を撮るという実態が、被災した各地で聞かれます。写真を撮る時点では、すでに散乱したものを片付けてしまっていたり、床上に上がった水も引いて掃除してしまっていたりするものです。しかし、さまざまな手続きや申請、例えば、自治体へ提出する書類や保険会社に保険支払いを請求する書類などを準備する時に、添付する必要が出てくるのが、被災したままの状況を表した写真なのです。被災直後、余震が続いたり、水が引かない状況下であったりしたら、二次災害の恐れもあり、危険を冒してまでの撮影はすべきではありませんが、もしそのような恐れがなく、そのまま使用に耐える建屋であれば、早期の段階で撮影しておくことがお勧めです。安全が確保される場所から、多少遠隔からの撮影であったとしても、生々しい被災状況を示せることが大切です。それが、被災状況を正確に記録したエビデンス(客観的証拠)となり、自治体や保険会社への申請に活用することで、正確な補償金や、保険金の算定、算出に繋がり、また手続きを早く進めることにも繋がっていきます。このことは、個人の住まいだけでなく、商売をしている店舗、入居している賃貸住宅や、社宅、企業建屋、工場なども同様です。全壊、全損状況になく、被災割合を算定、算出する際に、きっと被災直後の状況を示した写真は、その後の生活や事業運営を支える力のひとつになってくれる可能性があります。
コラム:防災用語 「災害用伝言ダイヤル/災害用伝言版」このふたつの用語は、似ているので同じと思いがちです。また今では、さまざまなSNSやSMSがあることで、災害時も連絡に困らないのではないかと思っている人が多いかも知れません。この災害伝言ダイヤルや災害用伝言板があること自体、初めて聞いたかも知れません。いずれもNTTドコモによるサービスですがドコモ以外の利用者も利用できます。災害によって通信が制限される中、災害用伝言ダイヤルは、声を吹き込んで相手に安否を知らせる方法、災害用伝言版は、文字情報を打ち込むことによって相手に安否を知らせる方法です。事前に、すぐに利用できるよう当該機能をスマートフォンの画面に登録しておくことをお勧めします。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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