8月14日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
防災は、リスクを嗅ぎつける力をつけることから!  私たち、特に我が国は、自然災害を受ける可能性が高い社会に暮らしています。防災力を高めていかなければなりません。そのためには、災害を予測し、事前に対応策を常々考えていかなければなりません。これは正にリスクを嗅ぎつける能力をつけその力を活かすことに他なりません。実に重要な能力であり、その能力は大切にする必要があります。地震、津波、台風、集中豪雨など、襲う可能性がある災害は多岐にわたります。また未知の感染症も再び考えられ、コロナ禍で学んだ知見を活かし備える必要もあります。リスクを嗅ぎつける力を身につけることは、何よりこれらに対して対処する先制力となるのです。これまでも当欄で紹介しお伝えしてきていますが、他人事とせずに自分事として捉え、自ら少しずつでも、自然災害という大きなリスクを、その時々の状況に応じて嗅ぎつける、どうしておこうかという思考に繋げる習慣づけを積んでいきたいものです。別の言い方をすれば、必要な心配を確実にしていくことともいえるでしょう。何でもかんでも心配しては身が持ちませんが、こと自然災害の脅威は年々高まって、その頻度や及ぼす影響も大きくなつてきている中で、いつも大丈夫だから次も大丈夫と安心していることが、危険となってきています。正常性バイアスや協調性バイアスは、以前お話ししましたが、ちょっとした油断が、死につながることがある昨今であることを認識してほしいのです。リスクを嗅ぎつける、イコール心配性になる、ということではありません。発生しうる、被災しうる災害の正しい知識、備えの学習をして、正しく恐れ、もつとも適切な防災、減災対策を準備し、生き残るすべを持つことなのです。防災士として繰り返しお伝えしたいこと、それは、家族や親しい人を救いたい、助けたいなら、自分が生き残る側になれ、その行動をしよう、ということに尽きます。
コラム:防災用語 「フェーズフリー」昨今、災害備蓄の考え方が大きく変わりつつあります。事前にその時に備えて防災用品を購入し閉まっておくという従来の方法とは別に、普段から使用しているものを災害時にも使用するという方法です。防災食や飲料、乾電池、衛生用品、ラジオなど、日常的に使って、消耗品や飲食料は、使った分を補充するという方法です。このような防災対策をフェーズフリーと言います。
★この日に起きた災害や事件、事故 浅間山噴火(昭和22年)死者11、富士山大規模落石事故(昭和55年)死者12、負傷者29

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