■備えあれば憂いなし-今日の話題 防災朝礼を日々実施し、毎日ひとり、自分の実践や課題を発表しよう! この欄を今読んでいただいているみなさんは、個人で読んで下さっているのか、すでに朝礼の中で読み合って下さっているのか、わかりませんが、ぜひ可能であれば、複数人集まった朝礼の中で、活用していただくことを主筆している私として期待しています。その朝礼の中で、当欄を読んでいただくことの他に、できれば参加しているひとりが日々交代ででも良いので、自分の実践していることや、課題にしていることなどを発表していただくことを願っています。なぜなら、自分事とすることで、防災に関する認識を高めることに繋がり、非常に有効であるからです。そうすることで、①防災に関する集団意識の向上:日々の積み重ねにより、常に防災を意識した生活、行動になり、自然と身になり、災害発生時の対応力に直結します。②課題の共有化:できていない点やどうしたらより良いかわからないといった点が課題ですから、それを発表することで、別の知恵が生まれたり、その課題を実践している人から教えられたりすることもあるでしょう。共有し合えることは、次への展開のスタートにもなります。③持続できる:防災は決して明るい話題ばかりではありません。その特性から、自分ひとりでは続かなくなることがあります。しかし複数人で朝礼を行い、その中で互いに発表しあうようになれば、続けることができるでしょう。防災力は、持続的に習慣化させることで、身についていきます。少し事例で紹介しましょう。ある日の朝礼で、防災話材を読んだ後、ある人が「災害時はトイレが使えなくなると聞きました。切実な問題だと思います。さっそく自宅でも簡易トイレを用意しておこうと思います」と発表したとします。そのわずかな知見と備えの自覚こそが、命の確保に繋がるのです。また、防災に関心が出てくることで、書店で災害・防災関連の本が目に付くようになったり、テレビや新聞でも耳に留まるようになったり、ドラックストアでは、防災コーナーに足が止まるようになるものです。みなで認識し合い、自分事にしていく、それが個人の防災のスタートと言えるでしょう。 |
コラム:防災用語 「被災下犯罪」災害によって被災し、やむなく避難所で数日過ごさざるを得ない、または親せき宅に身を寄せる、仮設住宅に入った、このような災害後の過程では、混乱や長期不在によって犯罪が発生しやすい環境になりがちです。実際にも、多くの窃盗犯罪が過去の災害下で発生しています。また困りごとにつけこむ悪徳商法、援助を名目とした性犯罪も発生しています。いつも以上に隙を見せない生活が必要かも知れません。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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