8月16日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
シリーズ:環境マネジメントシステムについて学ぼう①  防災で、なぜ環境?と思われるかも知れません。しかし環境マネジメントを学ぶことが防災につながることが、本コーナーを読み進めることで、きっと理解できるものと思います。今日から、複数回にわたって、環境マネジメントシステムについて紹介したいと思います。 環境マネジメントシステムとは: わかりやすい表現(解説)が環境省の総合環境政策として公開されていますので、引用してみましょう。環境マネジメントシステムとは「組織や事業者が、その運営や経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、これらの達成に向けて取り組んでいくことを「環境管理」又は「環境マネジメント」といい、このための組織や事業者の体制・手続き等の仕組み」を言います。「環境マネジメントシステムには、環境省が策定した「エコアクション21」や国際規格の「ISO14001」があります。他にも地方自治体、NPOや中間法人が策定した環境マネジメントシステムがあり、全国規模のものには「エコステージ」、「KES・環境マネジメントシステム・スタンダード」があります」ここでは、国際規格ISO14001を中心に述べてみたいと思います。 環境マネジメントシステム(ISO14000ファミリー)の歴史: 多くの組織や事業者が取り組んでいるマネジメントシステム国際規格に、ISO9001品質マネジメントシステムがありますが、このISO9001に続いて登場したのが、ISO14001です。初版は1996年版です。世の中では、公害問題が地域を越えて世界に影響を及ぼす地球規模の問題として関心が高まり、環境保全の重要性が叫ばれ始めて、産業界でも体系的に運用するこのシステムの有用さが語られ始めてきていました。その後、社会的責任を果たすべく取り組む組織、事業者が増え、汚染予防に努めるべく一層社会ニーズを反映した2004年版規格が発行され、さらにその後、組織や事業者の事業活動や戦略的方向性に合致した、事業継続をマターとすべきリスク対応型の2015年版規格へと変遷しました。ISO14001規格は、要求事項が書かれた規格ですが、14001規格を取り囲むように、14000ファミリー規格も多数発行されています。例えば、ISO14004は環境マネジメントシステム-実施の一般指針、ISO14006は環境マネジメントシステム-エコデザインの導入のための指針などがあります。 環境マネジメントシステム要求事項規格(ISO14001:2015)の最新版: 前述したとおり、最新版は2015年に発行された2015年版規格です。環境に関わる法律の厳格化、汚染による環境負荷増大、非効率な資源使用、不適切な廃棄物管理、気候変動、生態系劣化及び生物多様性喪失に伴う、組織・事業者への持続可能な開発(SDGs)、透明性・説明責任に対する社会の期待の高まりが背景となって改正審議され、新たな要求事項を含めて改正発行された規格です。ISO規格は英文で作成され、日本語訳された規格としては、日本工業標準調査会によって、JIS規格として、日本規格協会を通じて発行されています。
コラム:防災用語 「快適トイレ」快適トイレとは、国土交通省が定めた建設現場などに設置される移動型トイレのひとつの用語です。特に女性に配慮した使いやすいトイレを言います。快適トイレと呼称する標準仕様が決められています。現場で普段使いの移動型トイレを快適化させることで、災害避難時に設置される移動型トイレもこの仕様になっていくことが望まれています。仕様として❶洋式、❷水洗、❸臭い対策機能、❹確実な施錠、❺照明、❻フック、などです。さらに付属で備えるべきもの、大きさなどが定められています。
★この日に起きた災害や事件、事故
静岡駅前地下ゴールデン街ガス爆発事故(昭和55年)死者15、負傷者222、宮城県沖地震(平成17年)M7.2、負傷者100、家屋全壊1

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