9月10日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
避難方法について話し合いをもとう!  避難方法について話し合いをもとう、というタイトルにしましたが、中には「とっくに話し合っている」という人が多いかも知れません。なぜこのタイトルにしたかというと、1年に一回程度は、家族で防災のいろいろについて、共有しあっている情報を最新化させましょう!ということをお伝えしたかったからです。①市町村が作成している「ハザードマップ」は、更新されて新しくなっていませんか。ハザードマップは昨今の最新知見や情報を踏まえて更新される場合があります。地域の自治会などを通じて最新版が配付される場合もありますが、市町村のホームページなどでも調べることができます。②今までは発行されていなかった、新しいハザードマップが出ていませんか。ハザードマップは複数の種類があります。例えば震度マップや津波高マップ、土砂災害危険度マップや冠水マップなどです。市町村によって異なり、必ずしも多種のマップが発行されているとは限りません。内水氾濫危険度などは、後発で発行されることが多いマップです。新たな種別のハザードマップが発行されていないか確かめましょう。③家族の連絡先は変わっていませんか。すっかり日常的な会話は、LINE等になってしまっていて、電話をかけることや携帯会社のメールアドレスでメールし合うことがなくなった昨今、いざLINEによる通信ができなくなったら、いきなり連絡しようもなくなる可能性があり得ます。その人の最新の電話番号、知っていますか。メールアドレス最新ですか。スマートフォンの中の覚書だけでなく紙でも記しておくことが望まれます。④避難場所や避難所までの経路上に変化はありませんか。新たな建物の建設、取り壊し等で一変していませんか。新たな危険個所が生まれていませんか。歩いてみると新たな発見があるものです。⑤昨今の気候変動や災害で、近隣に危険な場所が生まれていませんか。河川の決壊や越水がないよう対策が進む中、内水氾濫が起こりやすくなっています。土がコンクリートに置き換えられた箇所は、水はけが悪くなっているかも知れません。アンダーパスは新たな危険源になりつつあります。⑥新たな造成によって、地形が変わっていることをわかり合っていますか。土地開発や残土処理、盛土等が行われれば、地形が変わり、土砂災害に繋がるリスクが生まれます。法規制によって安全対策が講じられているとしても、昨今の雨量では災害が発生しないとは言い切れません。⑦家族構成が変わっているのに防災用品は以前のままになっていませんか。子供が増えた、一人住まいしていた孫が戻ってきた、老齢のふたりだけになった、と家族構成は変わるものです。体が言うことを聞かなくなったというのもあるでしょう。以前用意してあった防災用品は、現状に遭っていないかも知れません。⑧昔と防災の知識が変わってきていることをわかり合っていますか。例えば昔は地震が来たらまず火を消せと教わりましたが、今はまず身の安全を確保することが第一優先です。それぞれ事例を紹介しましたが、このように、最新情報は刻々と変わっていっているものです。特にこの数年では、気象庁から発せられる情報も大きく変わってきています。少しずつでも、情報を更新し、皆で最新情報へと切り替え、共有したいものです。
コラム:防災用語 「エッセンシャルワーカー」エッセンシャルワーカーとは、市民が日常生活を維持する上で不可欠な職業に就いている人を言います。医療、介護福祉、保育、学校、バス、鉄道、役場など公共サービスの提供者、ガス・水道・電気といった社会インフラの維持に従事する人、生活に欠かせない小売業従事者などが挙げられます。コロナ禍でワクチン接種の優先順位を示す際に、よく登場した用語です。
★この日に起きた災害や事件、事故 鳥取地震(昭和18年)M7.2、死者1,083、家屋全壊7,485、魚津大火(昭和31年)死者5、負傷者170、台風第14号(平成15年)死者3、負傷者95、家屋全壊13

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