9月24日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
災害時、動画撮影、気を付けて!  地震や河川氾濫等のニュースでは、その状況を撮影した視聴者映像が流されることが多くなりました。多くの人が、揺れるその時、危険が迫っているその時、スマートフォンで動画撮影していることがわかります。その瞬間を映像として、被害の状況を記録しておきたい、報道機関に送りたいと思う人が多いのでしょう。しかしその際は十分な注意が必要です。災害発生時の動画撮影に際して、気を付けるべき点を示してみたいと思います。①危険な状況下での撮影は控える!自宅の部屋でも、ベランダでも、また冠水し始めた道路や河川敷でも、その状況撮影は非常に危険です。家具が倒れたり建物そのものが倒壊したりするリスクもあります。側溝に落ちるリスクもあります。水流があれば数センチでも足を取られる可能性が高まります。河川はいつ氾濫し越水、決壊するとも限りません。強風によってガラスが割れたりモノが飛んできたりする可能性も高まります。撮影したい気持ちはわかりますが、まず身の安全確保が第一です。②救助隊の活動を妨げない!災害発生時には、消防車や救急車、パトカーなどが駆け付けることがあります。情報収集や救助活動もあり得ます。そのような時に動画撮影し続けることは、円滑な情報収集や救助活動を妨げかねません。被災者が救助を求めているなら、撮影よりも救助の手助けや応援を手配するといった動きをしなければなりません。撮影しながらのその活動は自らの危険を含めムリと考えましょう。③被災地、被災者等のプライバシーに配慮する!被災状況の撮影や、被災者の救助風景の撮影は、情報セキュリティに抵触するリスクも忘れてはいけません。カメラを向けられた相手の気持ちを考えたいものです。本来、被写体に映る人には合意を得たいものですが、そのような状況下では出来るわけがなく、カメラを向けることを控えるのが期待されます。④撮影した動画に不要な加工をしない!不要な加工をすることはフェイス動画を作成するようなものです。過去の災害時にフェイス動画をUPし社会に誤った情報を流布させたと罪に問われた事案があります。基本的に加工しない、プライバシーを確保するための加工は公開する側に委ねる等が必要です。⑤安易にSMSにUPしたり報道機関に送ったりしない!前項と関連しますが、安易な公開は注意が必要です。いったん公開すると瞬く間に拡散してしまうことを考えておかなければなりません。家族間だからとか、社員間だからとか、親しい友人のみといった範囲でさえ、危険がつきまとうのは、これまでの事案で十分ご存じのことと思います。
コラム:防災用語 「臨界事故」意図せずに核分裂を引き起こさせ臨界(核分裂連鎖反応)に至ってしまう事故です。1999年9月に茨城県東海村で、JCO東海事業所が核燃料加工施設内で起こしてしまった事故が臨界事故として大きく報じられました。手順を間違えたヒューマンエラーとされていますが、昨今の品質管理では、ヒューマンエラーをいかに発生させないかが重要なカギとして議論されています。
★この日に起きた災害や事件、事故
明神礁噴火(昭和27-28年)海底噴火、洞爺丸台風(昭和29年)死者・行方不明者1,701、建物全壊・流失8,396

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