12月9日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
交通事故、たかが物損事故、されど物損事故!  交通事故は、日常的に起きていますが、そのほとんどは少しぶつけた、こすった程度の事故ではないかと思います。物損事故は警察への届け出がない場合が多く、警察統計ではわからないため、どのくらいの比率かあまり語られていません。が、保険会社は保険金の支払いを行うことから、保険金を支払う物損事故は、把握できていて、その統計によれば、件数で約8割としています。人身事故は避けなければなりませんが、物損はやむを得ないと思っている人がいないでしょうか。例え、やむを得ないとは思わずとも、人身事故よりも軽いとは思うのではないでしょうか。そう思うばかり、物損事故について安易に考えていませんか?自動車保険についても、対人は無制限にしている人が多いと思いますが、対物は無制限にしている人は少ないでしょう。ある統計によれば、交通事故による損失額は、物損で年間1兆円をはるかに超えるようです。多いのは、追突、側面衝突、後退時衝突の順で多いようです。年齢層では20代がダントツ最も多く、次いで30代となっています。まだ免許取得から浅く、運転総時間も少ない年齢ですが、もちろん収入も多くないでしょうから、支払い自動車保険料も高く、多額の保険には入れないのでしょう。しかし、充分に注意しなければならないのは、物損事故でもぶつける対象によっては、とてつもなく賠償額が多額であるということです。2022年の自動車誌「ベストカー」webの調べでは、物損事故による損害賠償金額事例が示されていました。“億を超えた支払い事例”では、①2008年にあった首都高速タンクローリー横転火災で高架掛け替え費用が17億円、2か月間通行止めが生じ営業損失を含め32億8900万円の支払い判決、②1994年にあったトラック横転火災では、積み荷の呉服、洋服、毛皮の焼失で2億6000万円の支払い判決、③1996年にあったセンターラインはみだし後トラックに衝突、さらにパチンコ店に飛び込みでは、建屋修理費費用と営業損失で1億3500万円の支払い、等の事例があります。これらはトラック事故が多いですが、一般自家用車でも、壊すと多額な請求が発生する物損事例として、次があるようです。①自動販売機の標準タイプ1台が約80万円、大型タイプで1台が約200万円、②カーブミラー1機2~4万円+設置費用を含め約20万円、③ガードレール1mあたり約1万円+工賃を含め約30万円、④ETCゲートバー1本約65000円×2約13万円、⑤店舗突っ込みではコンビニ10日間休業で200万円(売上損失800万円として)、⑥電柱15mタイプ1本15万円+抜き替え作業で約70万円、⑦道路標識1本40~50万円(独占企業が多く言い値多いよう)、⑧信号機1機が制御装置含め約200万円、となっています。たかが物損事故ですが、されど物損事故です。運転には十分注意しましょう。
コラム:防災用語 「ブレーカー感震遮断装置」感震センサー機器とも言い、一定の震度(震度5強以上)の地震が発生すると、自動的にブレーカーを落とす役割を果たしてくれる機器のことです。停電になった後に復旧し通電した時に、通電によって火災を引き起こす通電火災を回避するための装置です。ボールが落ちて主電源を切る簡単なものから、センサーによって通電を制御、遮断するブレーカー自体まで、さまざまです。過去の大震災では、約6割が電気関係による火災が発生しています。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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