■備えあれば憂いなし-今日の話題 新入社員にも早めに防災教育を 4月に入り、新入社員を迎えた職場も多いことでしょう。もちろん中途採用で入社された方にも言えることですが、職場に入られたら早い段階で防災教育を行うことをお勧めします。この防災朝礼に参加してもらう、このネタを読んでもらうのはもとより、ぜひ体系的に防災について教えてあげてください。よく見かけるのは、総務部門が主体となって開催する、あるいは工場に配属されてから責任者が行う「労働安全衛生」に関わる教育の中に、一部、防災関連の話題が入っていることがあります。しかし出来得るなら、独立した「防災」の教育が期待されるのです。なぜならいつ起こるかわからない災害に対して身を守る知見は、たぶん学校では学ばなかったはずです。また仕事場所で大きく異なりますから、具体性に欠けるほどその知見は身に付きません。 日常作業を通じた危険源、安全行動・不安全行動、緊急時対応、訓練、各手順などを伝えるのはもちろんのこと、自然災害とその種別ごとの特性、過去の災害事例と教訓、防災備品やその扱い方、各種訓練などを、リアルな事例を多用して教育することが期待されます。自分事としてどうしたら生き延びられるか考える知恵をつけさせたいものです。 |
コラム:防災用語 「帰宅困難者」2011年3月に発生した東日本大震災時に、多くの都市部では公共交通機関が運行を中止したために、帰宅を急ぐ人々が街や道路にあふれ、中には何十キロも離れた自宅へと徒歩で歩く人々の群れが見られました。自宅へ帰ることが困難になった人々を言うようになりました。帰宅難民とも言われます。街や道路に人があふれることは、車両通行に支障がでるだけではなく、発生し得る火災や余震によるさらなる建物倒壊の可能性、また群衆が集中することによる雪崩死傷へと発展する可能性もあることから、その後、建物内に留まる、会社勤めの人は帰宅しないといったことが叫ばれるようになりました。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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