4月6日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
災害は忘れないうちにやってくる! 昔は、災害は忘れたころにやってくると言われました。そのくらい命に関わるような災害の頻度は少なく、本当に忘れたころが災害発生のタイミングでした。しかし昨今では、自然災害は頻発するようになり、年に何度となく身近に迫るようになりました。風水害もその対象は台風ばかりでなく、年間通して多雨が発生し、一カ所に長い間居座り発生し続ける積乱雲によって、被害拡大させる線状降水帯豪雨は、時と場所を選ばず起こるようになりました。地震は、むかし教科書で習ったのは、火災が迫った中で大八車が動き回る写真があった関東大震災(1923年)や、大きな団地が倒れた写真で覚えている新潟地震(1964年震度5)、ぐしゃっと潰れた百貨店写真の福井地震(1948年震度6)ぐらいで、“たびたびあることじゃない”という印象でした。それが今や、震度3クラスは日常的となり、年に数度の震度4や5はもはや驚くこともなくなってきています。震度6ぐらいなら何とかなるだろうとしか思わない人も多いのではないでしょうか。この直近12年間で震度6を超える地震は、東日本大震災後、28回も発生しています。阪神・淡路大震災、熊本地震、大阪北部地震、北海道胆振東部地震といった被害を多くもたらした地震も、このわずかな期間内でのことです。 次の巨大地震がいつ襲ってくるかは、誰にもわかりませんが、確実にその日は近づきつつあります。怖がるだけでなく、災害の正しい知識とこれまでの教訓から得られた防災・減災知見で、少しでも事業や家庭生活が維持できるよう、意識を改めたいものです。
コラム:防災用語 「避難場所と避難所」避難場所と避難所とは、同じと思っていませんか?ここには明確な違いがあります。その違いは災害対策基本法という法律で定められています。前者である“避難場所”は「切迫した災害の危険から逃れるための緊急避難場所」、後者である“避難所”は「一定期間滞在し、避難者の生活環境を確保するための避難所」です。火災や洪水などから一時的に逃げ込むところが避難場所であり、自宅で暮らすことが困難になった場合に、一定の間避難生活をするところが避難所です。津波の恐れがある場所では、“津波避難場所”として高台やタワー、津波避難ビルが指定されているところもあります。昨今では、市区町村と地域の企業との間で協定が結ばれ、緊急時は避難用に開放するホテルや商業施設などのビルもあり、いざという時に逃げ込める建物として表示がされていることもあります。“避難場所”や“避難所”は、各市区町村が出しているハザードマップや防災マップなどに記載されています。みなさんの職場の周辺、自宅の周辺の“避難場所”や“避難所”をこの機会に調べておきたいものです。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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