1月16日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
ISO26000社会的責任に関する手引き規格紹介!④  本シリーズ4回目の今日は、前回と少し前後しますが、締めくくりとして「組織にとっての社会的責任の利点」が、ボックス5として取り上げられていますので、紹介したいと思います。「社会的責任は、組織に多くの利点を与えることができる。これらの利点には次の事項が含まれる。-社会の期待、社会的責任に関連する機会(法的リスクのより良い管理含む。)、及び社会的責任を果たさないことのリスクに対する理解の向上によって、より情報に基づいた意思決定を促進する。-その組織のリスクマネジメント慣行を向上させる。-その組織の評価を上げ、社会的な信頼を促進させる。-組織が活動する上での社会的な認可を支える。-技術革新を引き起こす。-資金へのアクセス及び好ましいパートナーの地位を含む、その組織の競争力を高める。-その組織のステークホルダーとの関係を強化することによって、その組織は新しい視点を経験し、様々なステークホルダーと接触することができる。-従業員の忠誠心、関与、参画及び士気を高める。-女性労働者及び男性労働者の安全衛生を向上させる。-その組織の新規採用の能力及びその組織の従業員の意欲を高め、勤続を奨励する能力にプラスの影響を与える。-生産性及び資源効率を向上し、エネルギー及び水の消費を減らし、廃棄物を減らし、価値のある副産物を回収することによって、節約を行う。-責任ある政治的関与、公正な競争、及び汚職をしないことによって、取引の信頼性及び公正性を高める。-製品又はサービスに関する消費者との紛争の可能性を予防し、減少させる。」としています。ちなみに、この規格が発行された当時の開発目標(今でいうSDGs)についても引用されているので紹介してみます。「コペンハーゲン宣言は、“深刻な社会問題、特に貧困、失業及び社会的疎外に関する緊急の取組みの必要性”を認めている。コペンハーゲン宣言及び行動計画は、貧困撲滅、完全に生産的で十分な報酬が与えられ、自由に選択できる雇用という目標、及び社会的統合の推進を、開発の最重要目的とすることを国際社会に誓った。国連ミレニアム宣言には、もしそれが達成できたならば、世界の主な開発課題の解決に寄与するであろう目標が掲げられている。開発は基本的に公共行政によって主導され、牽引されるべきであるが、開発プロセスはあらゆる組織の貢献に依存している。と国連ミレニアム宣言は強調している。」とし、ボックス13で、ミレニアム開発目標を引用紹介している。「ミレニアム開発目標(MDGs)は、世界の主な開発課題に対応することを目的として2015年までに達成すべき八つの目標である。MDGsは、ミレニアム宣言が掲げる行動及び目標から集められた。八つのMDGsは、次のとおりである。1.極度の貧困及び飢餓を撲滅する。2.初等教育の完全普及を達成する。3.男女の平等及び女性の地位向上を推進する。4.乳幼児死亡率を低減させる。5.妊産婦の健康を改善する。6.HIV/エイズ、マラリアその他の疾病を撲滅する。7.環境の持続可能性を確保する。8.開発のためのグローバル・パートナーシップを推進する。」です。2015年を期限としていたミレニアム開発目標は、同年にSDGsとなって、現在に至りました。
コラム:防災用語 「地球沸騰化」地球沸騰化という用語は、2023年夏の世界平均気温が観測史上最高となる見通しの中で、「すでに地球温暖化は終わり地球沸騰化の時代に入った」と揶揄して表現された言葉です。国連の事務総長が発したことで話題となりました。それだけ地球温暖化は深刻化していると言えます。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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