1月26日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題 新潟米菓工場火災の教訓を活かそう!  先月の本欄でも触れましたが、今日はその教訓を活かし、どのようなチェックを普段したら、同様の事故が防げるか、考えてみたいと思います。①深夜時間帯の稼働がある場合には、ある程度の間隔で、その時間帯を現場パトロールするような体制を構築しましょう。監視やチェックの目が入るという職場は適度な緊張感を持たせ、ルール逸脱をけん制します。②日中も、特にベテラン勢が占める時間帯の適度なパトロールをしましょう。ベテラン勢は当該時間帯を任せられる安心時間帯でもありますが、その慣れが時に正常性バイアスによって、危険源が放置されてしまうリスクを高めます。③現場パトロールや現場インタビューの際は、次の点を観察、聞き取りしましょう。・避難ルートが複数設定されているか・その避難ルート上に阻害物がないか・停電時シャッターや扉の開け方が周知されているか・非常口はどこにいてもわかるようになっているか・停電時にある程度の明るさが保たれているか・非常口は鍵がなくても開けられるか・避難訓練は全員が参加しているか・あらゆる出火場所や風向き等が想定されたか・コンセント周辺に埃は溜まっていないか・排気ダクトは手前だけでなく奥もこまめに清掃が入っているか・停電時は通電前の確認手順を有しているか・過去に消防立入りでコメントされた点は改善された状態が継続しているか・消防設備点検業者からのコメントも改善が継続しているか・正常性バイアスや同調性バイアスについて教育されているか・避難訓練は健常者だけでなく障がい者も参加させているか・消火栓のホースは伸ばしてみたことがあるか・職場レイアウト変更後に避難訓練は行ったか・机上訓練を取り入れているか・過去の火災事案の再発防止対策は継続しているか・ヒヤリハットはさまざまな時間帯から出されているか・危険予知訓練は行っているか・夜間時間帯の避難訓練は行っているか・集合場所や避難場所は複数設定しているか・垂直避難も選択肢に加えているか・消火器は誰でも扱えるか・AEDの在りかは誰しもわかっているか・稼働時間帯ごとに心肺蘇生やAEDが出来る要員を配置しているか、等です。このような視点で観察や質問をし、改善点を検出したり、経営層に資源的な不足を伝えていくことが、重大な事故を防ぐことに繋がります。
コラム:防災用語 「パーシャルアクセス」パーシャルアクセスとは、直訳すると“部分接触”と言い、災害現場で、埋もれてしまっている要救助者に対して、救出するまでの間、救助者が瓦礫等の隙間から手を延ばし、体の一部に触れることで、全身状態を推察しようとすることです。訓練でそれを行うこともあります。
★この日に起きた災害や事件、事故
法隆寺金堂火災(昭和24年)、新潟旧能生町表層雪崩災害(昭和61年)死者13、霧島山噴火(平成23年)

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