2月2日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
マネジメントシステムでの観察事例紹介!②  シリーズ2回目の今日は、昨日の「観察事項~改善の機会」の続きを紹介し、後半からは「観察事項~良好点」を紹介しようと思います。❻『これまでの訓練では、訓練日時イコール発災日時としており、始業前の30分間で行われてきていました。参加者は内勤者のみであり、顔触れはほぼ一緒でした。手順もここ数年変わらず、記録においても“前回同様”となっていました。可能であれば、発災日時は別想定とし、例え訓練日時が6月某日午前8時半であっても、発災は2月の大雪降る夕方4時、来客が多い時間帯というように、いろいろな想定をして訓練してみることが期待されます。また外勤者の参加、違った顔触れでの訓練、手順(避難方向等)も変えてみる等で、有効な経験が各自に蓄積されていくと推察できます。記録も都度その回の特徴的な好事例、失敗事例等を加えることで、緊急対応ノウハウ集になる可能性も秘めていると言えます。』❼『事務局の求めに応じて、各部門から最低2名ずつは参加することが規定されており、インタビューでは”やむなく仕事の手を止めての参加となっている”との声が聴かれました。また訓練の記録では訓練時の参加者の写真がいくつか添付されていましたが、緊張感なく行われている状況がやや窺えました。真顔を求めるものではありませんが、さまざまな工夫(被災状況を想像させるとか、現実味を出す等)によっては、緊張感ある訓練へと進展できるものと期待されます。』❽『当該工場では、近隣要望に応え、身体障がい者を多く採用し、工程の一部を任せられる程育ってきている状況が窺えました。しかし、年に2回行っている避難訓練では、その要員は参加なく、健常者のみで行われています。実際の緊急時には、障がいを有する要員も避難させる必要がありますので、訓練においても加わっていただき、その障がいに応じた動きの確認をしておくことで、避難の有効性が確認できるものと推察できます。例えば車いすでの避難、足腰が悪い人のゆっくり誘導による問題点の抽出等です。』ここからは、「観察事項~良好点」です。❶『組織は、品質マネジメントシステムに取り組んでいますが、マニュアルのタイトルから品質を外し“全社マネジメントマニュアル”とし、当該要求事項に限定せずに、環境に関する取組みや労働安全衛生に関する取組み等、さまざまに社内で活動している側面を引用して構築し直しています。例えば、火災や爆発、化学物質管理、メディア対応等幅広く手順書を策定し、それらを引用し、ひとつのマネジメントシステムマニュアルとして大成させたことは、規格の意図である事業プロセスとの統合という観点からも高く評価できます。』❷『組織は、マネジメントシステムの中で緊急事態をさまざまに想定し、その内容は多岐に渡っています。事業上の関連として「薬液漏洩」「化学薬品爆発」にとどめず、自然災害関連として「地震」「風水害」「災害に伴う停電」、さらに「不祥事」まで加えています。ひとつひとつの事象について、さらなるリアルな具体的想定は期待するところですが、事業プロセスと統合した特定については高く評価できます。』
コラム:防災用語 「レジリエンス」訳すと“しなやかさ”。弾性があるとか回復する力があるといった意味です。どのような難しい課題や問題点、危機的な状況にあっても、それを乗り越え、立ち直ることを示す時、または求める時にこの用語が使われるようになりました。特に昨今は災害の頻発、激甚化を受けて、防災・減災への対応力をこの用語を使って語られることが多くなりました。
★この日に起きた災害や事件、事故
長岡地震(昭和36年)M5.2死者5住宅全壊220

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