■備えあれば憂いなし-今日の話題 日本トイレ研究所のホームページで災害時トイレについて学ぼう! みなさまは「日本トイレ研究所」って聞かれたことあるでしょうか?ホームページを開くと、まず “すこやか排便”だの“うんち”だのといったインパクトある画面が飛び込んできます。日本トイレ研究所(Japan Toilet Labo.)、日本トイレ研究所は、加藤篤氏が代表を務める2009年にNPO法人として設立された団体です。ホームページから引用するなら「トイレを通して社会をより良い方向へ変えていくことをコンセプトに活動しているNPOです。トイレから、環境、文化、教育、健康について考え、すべての人が安心しトイレを利用でき、共に暮らせる社会づくりを目指します」とあります。一見、防災とどう繋がるのかと疑問に思ってしまいますが、活動方針のひとつに「災害時のトイレ対策を推進し、心身の確保をめざします」と示している通り、災害時のトイレ対策に真摯に向き合い、どうすればよいか、実際の災害時の現状を踏まえ、いろいろ知見を与えてくれる団体です。私は、今でこそ防災士として災害時のトイレの重要性、対策、被災時の対応等について理解していますが、以前は、災害に備えて携帯トイレのひとつもあれば良いぐらいしか思っていませんでした。それでは不十分であることを思い知ったのは、こちらの研修会を受けてからです。どのような講習会を行っているのかと言うと、「災害時トイレ衛生管理講習会」です。「基礎編」と「計画編」とがあり、それぞれ年2回ほど開催されています。今日は「基礎編」だけその概要を紹介しましょう。災害時トイレ衛生管理講習会【基礎編】 | 日本トイレ研究所(Japan Toilet Labo.)、2日間にわたって講義を受け、日々の最後にグループで意見交換します。講義内容は、昨今の公開データによれば「講義1:なぜ、災害時のトイレが問題なのか?」「講義2:建物のトイレ・給排水の仕組みと災害時対応」「講義3:浄化槽・し尿収集の仕組みと災害時対応」「講義4:下水道BCPと災害用マンホールトイレ」「講義5:感染症・衛生対策の基礎知識」「講義6:実務にあたっての基本的な考え方」「講義7:排便の基礎知識」「講義8:排尿の基礎知識」「講義9:災害用トイレの分類と技術概要」「講義10:災害用トイレの選び方」となっています。開催時期によって、多少講義内容は変わるかも知れませんが、いずれも貴重な話しを聞くことができると思います。なお、ホームページの中には、「災害用トイレガイド」というページが作られていて、“災害用トイレ・衛生製品の選び方”というガイドブックが公開されていますので、読んでみると良いでしょう。災害用トイレガイド 〜災害用トイレ・衛生製品の選び方〜(日本トイレ研究所) (toilet.or.jp)、また、もうひとつ「災害時、水洗トイレは使えない-トイレ問題は、感染症やエコノミークラス症候群等の災害関連死につながります」というリーフレットがあり、東日本大震災や熊本地震の際のトイレ事情を含めて書かれ、個々のコーナーはQRコードがあって、個々に学習できるようにもなっていますので、おススメです。leaflet2023 (toilet-nippon.heteml.net) |
コラム:防災用語 「災害拠点病院」災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関とされ、独立行政法人国立病院機構災害医療センターのホームページでは、①24時間いつでも災害に対する緊急対応でき、被災地域内の傷病者の受け入れ・搬出が可能な体制を持つ、②実際に重症傷病者の受け入れ・搬送をヘリコプターなどを使用して行うことができる、③消防機関(緊急消防援助隊)と連携した医療救護班の派遣体制がある、④ヘリコプターに同乗する医師を派遣できることに加え、これらをサポートする、十分な医療設備や医療体制、情報収集システムと、ヘリポート、緊急車両、自己完結型で医療チームを派遣できる資器材を備えている。といった機能を備えた病院としています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 日航機羽田空港沖墜落事故(昭和57年)死者24、負傷者149、実習船えひめ丸衝突沈没事故(ハワイ沖・平成13年)死者8、行方不明者1、大分暴走事故(令和3年)死者1法定速度3倍194.1㌔衝突 |
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