■備えあれば憂いなし-今日の話題 能登地震の教訓を早く活かそう! ① 昨年は、2024年に入ってすぐ、初もうでやお屠蘇気分の中、元日夕方に襲った能登地震は、発生したてのニュース情報や映像を見る限りでは、これほど大きな被害が発生しているとは思わなかった人が多いのではないでしょうか。屋根瓦が落ち、数人の死傷者が出たというくらいで、大津波警報が発令されていても、ピンと来ずに、能登沿岸域で船や車、家々が流されている等、まつたくわかりませんでした。景勝地を走る沿岸道路の各所での寸断や土砂崩れ、小雨が降り続く中での山津波の発生等も、3日4日経てからわかってきたものです。輪島の大規模火災では、消火活動もままならず、多くの家や店舗が失われ、まさに焦土と化しました。今日と明日は、その教訓を早く活かすべくポイントを挙げて記してみたいと思います。①自分の家や職場の地盤に不安はないか?:輪島ではビルが真横に倒壊し、沿岸域一帯は液状化によって建屋は傾き、マンホールは各所で路面に高く押し出されました。地盤の軟弱性は直接に被害拡大に直結します。構造物が耐震化されていても安心とは言えません。②耐震強度の確認、補強の必要はないか?:能登地震でも多くの家屋が倒壊して1階は軒並みつぶれ、屋根や2階がペタリと路面に落ちました。現在の耐震基準以前に建てられた構造物は、法律上は住み続けて構わないことになっていますが、震度6以上の揺れには耐えられにくい建物で、既存不適格建築物といいます。一刻も早く診断してもらい補強すると言った対応が急がれます。③家具・家電製品等の転倒防止対策をしていますか?:多くの地震映像が拡散されましたが、家具の抵当防止対策をしている状況はあまり見られませんでした。建物自体が耐震化により強度を保っていても、家具や家電製品は転倒防止金具等で固定しておかないと、容易に倒れます。中に収納しているものは飛び散り、降り注ぎ、倒れれば命に直接かかわります。④暖房器具の見直し必要ないですか?:真っ暗の中、あるいは車中で、避難所でと、着の身着のままで命を確保したものの、寒さに耐える状況が多く見られました。巨大地震を考えれば、灯油ストーブは火災に直結します。かといって電気によるエアコンや暖房機器は、停電で使用できなくなります。寒さを凌ぐ方法について再考が求められます。ちなみに灯りとりにローソクをともしている家も見られました。ローソクは非常に危険です。単電池タイプのランタン等にシフトする必要があります。⑤備蓄品の量を拡充しませんか?:せっかく備蓄品を用意していても、持ち出せない状況は容易に推察されます。また、飲食料品がすぐに底をついたという状況も多く見られました。家族分3日分もあればというのが相場になっていますが、本当に足りるでしょうか?非常食・防災食といわれるものは、最低限で用意するにしても、日常的な加工食品、菓子、缶詰等々は、ローリングストックで1週間は持ちたいものです。またどこに保管しておくかについても大きな課題を残しています。再考が必要です。 |
コラム:防災用語 「緊急車両」すなわち緊急自動車です。道路交通法で定義づけられています。「消防用自動車、救急用自動車その他の政令で定める自動車で、当該緊急用務のため、政令で定めるところにより、運転中のものをいう。」としています。また「原則としてサイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけて走行しているものをいう。」とし、さらに消防用車両は、「消防用自動車以外の消防の用に供する車両で、消防用務のため、政令で定めるところにより、運転中のもの」と定義しています。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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