■備えあれば憂いなし-今日の話題 能登地震の教訓を早く活かそう!② 昨日の続きです。⑥持出品の見直し必要ないですか?:この数年で避難の考え方が変わり、多様な考え方の必要性が言われています。必ずしも指定避難所がすべてではありません。それは言い換えれば、持出品に対する考え方にも通じます。どこに保管しておこうか、何を持出用に準備しておくか、もしかしたら自分のものを自分の家に、という考え方自体も見直さないといけないかも知れません。親戚、知人、友人とシェアし合い、預け合って被災しなかったところの防災用品を使うという手も考えられます。⑦トイレ対策は万全ですか?:能登地震でもすぐに使えなくなったのがトイレです。ニュースでは、トイレを我慢しないでください!飲料をとってください!と呼びかけていました。いかに用を足せるようにするか、真剣に考え時です。間接死につながる要素はここにあります。水と缶詰は用意しているという人も、携帯トイレや災害時トイレの準備はまだまだのようです。行政による移動型トイレが設置されるまで4~6日はかかるでしょう。能登地震ではもっとかかった地域もあるようです。ひとり1日6回排泄するとして、4人家族で5日間では、120回分の凝固剤とビニール袋、それだけの汚物を収納するゴミ箱、消臭剤が必要です。⑧海岸や河川からは早く離れる認識ありますか?:海岸や河川付近は、常に巨大地震時に津波のリスクがある箇所でもあります。逃げるタイミング、逃げる方向は気にしておきたいものです。たぶん大丈夫と思うこと自体が正常性バイアスに陥っているのです。能登地震でも警報が発令されてから津波が襲ってくるまでわずかだったようです。スマートホンでラジオが聴けるアプリを入れておきましょう。⑨崖や斜面付近から早く離れる認識ありますか?:関連しますが、能登半島の沿岸を走る道路は、各所で土砂崩れが発生、道路もろとも落下した車も見られました。小雨でも一度地盤が緩んだところや、山肌は容易に崩壊し、山津波を起こすことがあります。逃げるタイミング、逃げる方向を常に考えておきたいものです。⑩公助は期待できないという覚悟はできていますか?:火災が発生してもなかなか消火活動が始まらず、寸断したまたは瓦礫に埋まった道路は緊急車両も近づけず、また消火するための水の確保もままならず、倒壊した建物への閉じ込められた人の救出も難儀でした。病院自体も被災して、患者の受入に限界が生じ、②入院患者の転院も余儀なくされました。基本的に大規模な災害時には、公助は期待できないものです。自ら命を確保する術が必要です。⑪防災の知識、身につけておく必要ないですか?:最後になりますが、やはり普段から防災の知識を頭に入れ、蓄積し、身につけておくことがとても重要です。民間資格ですが、防災士、防災介助士、災害備蓄品管理士等々の講義を受け、資格取得したり、あるいは本ブログを利用したりして、防災について少しでも知ることがなによりおススメです。 |
コラム:防災用語 「国民保護警報/緊急通報」武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(通称:国民保護法)に基づいて発令されるものです。警報は、国としての対策本部長となる内閣総理大臣から、武力攻撃災害や緊急対処事態における災害から国民の生命、身体又は財産を保護するため緊急の必要があると認めるときに発令されます。それに対して緊急通報は、都道府県知事から発令されます。警報は全国を対象として、緊急通報は限定した地域を対象として発令されます。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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