2月29日 朝礼話材

■備えあれば憂いなし-今日の話題
グローバルリスク報告書を見てみよう!  世界各国から経済学者等の専門家、政策立案者等が集まって、経済、社会、環境等から生ずるリスクを整理し分析し、世界共通のリスクとして作成し一般向けに発行する報告書です。毎年発行されます。直近では「グローバルリスク報告書2024年版」です。本記事を執筆している時点での最新版は、2023年版ですので、この版で、どのような構成になっている報告書なのか、記してみましょう。冒頭に、調査方法やエグゼクティブサマリーがあり、その次から本文になります。1章は「グローバルリスク2023:今日の危機」と題して、「1.1現在の危機」「1.2 2025年までの道筋」「1.3 今後の展望」が副題でした。2章は「グローバルリスク2023:明日のカタストロフ(巨大災害)」と題して、「2.1 2033年の世界」「2.2自然生態系:元に戻せない地点まできている」「2.3人間の健康:長引くパンデミックと慢性的な対応能力の課題」「2.4人間の安全保障:新たな兵器、新たな戦争」「2.5デジタル主権:危機的状況にあるプライバシー保護」「2.6経済の安定:世界的な債務危機」が副題でした。3章は「資源競争:浮上する4つの未来」、そして巻末に「付録A-テクニカルノート:グローバルリスク意識調査2022-2023」「付録B-エグゼクティブ・オピニオン調査-国別リスク意識」がつけられていました。本記事を掲出する2月下旬は、すでに2024年版が発行されていますが、大方、そう大きくは変わらないのではないかと思っています。特に「今後10年間に起こり得る影響(深刻さ)の重要度ランキング」では、1位が「気候変動の緩和策の失敗」、2位が「気候変動への対応策の失敗」、3位が「自然災害と極端な異常気象」、4位が「生物多様性の喪失や生態系の崩壊」、5位が「大規模な非自発的移住」、6位が「天然資源危機」、7位が「社会的結束の浸食と二極化」、8位が「サイバー犯罪の拡大とサイバーセキュリティの低下」、9位が「地政学上の対立」、そして10位が「大規模な環境破壊事象」となっています。この順位は、そう変わるものではないと考えられ、特に上位に占めている「気候変動」に関わる事項は、経済を回し安定した生活を確保するといった日々に大いに警鐘を鳴らし続けると言えます。また、近日中に「2024年版」を紹介したいと思います。GRR2022-ロゴなし_72dpi.pdf (weforum.org)
コラム:防災用語 「地吹雪」降っている雪が、強風によって吹き荒れる現象を「吹雪」と言うのに対して、雪が降っていなくても、積もった雪が強風によって吹き上げられる現象を「地吹雪」と言います。いずれも視界が極端に悪くなり、また体感気温も急激に低下して、事故発生に繋がるばかりか、命の危険も生じます。
★この日に起きた災害や事件、事故
なし

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