■備えあれば憂いなし-今日の話題 知っていますか?食中毒予防の知識を! 食中毒は、平時に限らず災害下で発生する可能性も、充分にあります。特に混乱した中で、いつもと違う環境の中で、衛生管理状況が劣悪であればあるほど、発症リスクは高まります。以前このコーナーで書いた食中毒の原因と防止策の他に、避難所等では、蚊やハエといった浮遊虫の媒介も十分にあり得ます。ふだん蚊やハエに無縁でも、被災時は掃除や衛生管理もままならない中ですから、一番のリスクになるかも知れません。同時にそのような中で、救急車の手配や病院への搬送も難を極めているでしょうから、へたをすると軽度な食中毒で命を落とすことに繋がりかねません。リスクを知り、食中毒に至らない防止策をとっておくことがとても重要になってきます。動画やリーフレットが多くUPされていますので、紹介したいと思います。①厚生労働省動画「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」家庭でできる食中毒予防の6つのポイント – YouTube、「ノロウイルス等の食中毒予防のための適切な手洗い」ノロウイルス等の食中毒防止のための適切な手洗い – YouTube、リーフレット「冬は特にご注意!ノロウイルスによる食中毒」2023強化ノロリーフ_厚労省様 (mhlw.go.jp)。②公益社団法人日本食品衛生協会「できていますか?衛生的な手洗い」2015強化ノロ手洗い修正版0813ol厚生労働省送付 (mhlw.go.jp)。等です。③農林水産省が推奨する食中毒予防策を少しだけ紹介してみましょう。題して「食中毒予防3原則」です。1つ目は「つけない」ということ。菌を食品につけない!ということで「正しい手洗い」「ドリップ漏れ防止」「パッキンも外して洗浄」「魚や野菜はしっかり洗う」「手袋などの使用で安全調理を」です。2つ目が「ふやさない」ということ。いかに菌を増殖させないかということで「生モノは最後に購入」「食材を正しく保存」「電子レンジや流水で解凍を」「料理は小分けして保存」「弁当箱に詰めるのは料理が冷めてから」「テイクアウト料理の常温放置は要注意!」です。そして3つ目は「やっつける」つまり菌を殺すということです。「食材はしっかり中心まで加熱」「調理器具は清潔に」「キッチンはいつも清潔に」です。そうそう、鮮魚に潜む「アニサキス」による食中毒にも触れておきましょう。アニサキスは、一度冷凍にするか、または80℃以上の高温で煮る、焼く等すれば、死滅します。そんなことも知っていて損はないと思います。次のようなリーフレットもありますから、適宜プリントアウトし、張り出しても良いかも知れません。WHO/国立医薬品食品衛生研究所「食品をより安全にするための5つの鍵」5keys_jp_rev2 (nihs.go.jp)。さて、3月4月や9月、12月1月は、わかれや歓迎、忘年会・新年会と、なにかと皆で食事するケースが多い時期です。そんなときに、気持ちが悪いと嘔吐してしまったらどうしましょう。注意しなければならないのは、その処理の仕方です。単に飲みすぎによる嘔吐なのかも知れませんが、菌が潜んでいると疑ってかからなければなりません。すべての嘔吐が食中毒、特にノロウイルスと捉えて処理する必要があるということです。処理方法について、次のサイトがわかりやすくまとめてくれています。ライオンハイジーン株式会社「汚物・嘔吐物処理」汚物・嘔吐物処理 | はじめよう!自分でできる衛生管理 | 感染防止対策・食品衛生 | ライオンハイジーン株式会社 (lionhygiene.co.jp)。また嘔吐処理キッドを用意しておくことも重要です。イワツキ株式会社「嘔吐物処理セット」嘔吐物処理セット|一般の方向け製品|イワツキ株式会社 (iwatsuki.co.jp)。 |
コラム:防災用語 「みなし避難所/1.5次避難、2次避難」みなし避難所は、2011年の東日本大震災から本格的に使いだしている制度で、一般的な避難所だけでは収容できない、または体調を崩している人たちに向けて、ホテルや旅館等を行政が一定期間階上げて、避難所として活用するものです。2次避難、2次避難先とも言われます。その中間で、ホテルや旅館等に身を寄せる前に、現在の避難所よりも安全かつ衛生的な環境に身を置き、二次避難に備えることを、1.5次避難と言います。 |
★この日に起きた災害や事件、事故 なし |
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